海外向けにコンテンツを増やそうという話になると、スペインは候補に挙がりやすい国です。国内の市場に加えて、中南米を含むスペイン語圏への入口という見方があるからです。
ただ、いざ調べようとすると、現地の検索の状況もAIまわりの制度もすぐには思い浮かびません。そこで手が止まった方に向けて書きました。
この記事では、スペインについて一次情報で確認できたことだけを並べます。検索エンジンのシェア、AIチャットボットの使われ方、政府のAI戦略、そして監督機関の役割分担です。あわせて、まだ確認できていないことも、そのまま書きます。
こんなふうに調べていませんか
- 「スペイン AI検索 対策」で検索して、現地の市場と制度の実態を知りたいと思っている
- スペイン語圏向けのコンテンツ投資を検討していて、判断材料になる数字を探している
- 上司から「スペイン向けもAI検索対策を見ておいて」と言われたが、どこから調べればいいか分からない
この記事を読み終えたときに手に入るもの
- スペインの検索市場がどれだけGoogleに寄っているかを、数字で説明できるようになります
- AIの監督がどの機関に分かれているのかを、図で理解できます
- 日本企業として先に確認しておくことが、3つに絞れます
結論30秒でわかる、この記事の結論
- スペインの検索市場は、Googleが92.42%を占めます。英独仏伊のどの国よりも高い集中度です(2026年6月・Statcounter)。
- 政府はAI戦略2024を承認し、スペイン語と共同公用語のデータを重視した言語モデルALIAを柱に据えています。監督はAESIAを中心に、分野ごとに機関が分かれます。
- 一方で、スペイン企業の実名AIO事例は、探した範囲の一次情報にまだ現れていません。この記事では、確認できたことと、できていないことを分けて書きます。
この記事は、ある会社のマーケティング部の2人と専門家の会話をはさみながら進めます。近い立場の人の質問から読んでいただいて構いません。
- 若葉さん(Web担当2年目)— 「そもそも、それって何ですか?」を聞く役
- 大森部長(マーケティング部長)— 「それで投資に見合うのか」を聞く役
- 鈴木さん(AIO/SEOの専門家・本誌監修)— 答える役
01スペインのAI検索市場は、いまどうなっているんですか?
若葉さんスペインって、検索エンジンの使われ方も日本とは違うんでしょうか。国が変われば勢力図も変わるのかなと思っていて。
鈴木さんいい着眼点です。ただスペインに関して言うと、日本よりもさらにGoogleへ寄っているんですよ。欧州の中でも、集中の度合いが目立ちます。
スペインの検索エンジン市場は、Googleが大きな比率を占め、残りを複数のサービスが分け合う構成です。
| 検索エンジン | シェア |
|---|---|
| 92.42% | |
| Bing | 3.96% |
| Yahoo! | 2.65% |
| DuckDuckGo | 0.49% |
| Ecosia | 0.23% |
| Yandex | 0.14% |
出典: Statcounter Global Stats(全デバイス合算・2026年6月)
表だけでは「Googleが強い」で終わります。他の国と並べて、はじめて位置が見えてきます。
この92.42%という水準は、英国91.19%・フランス88.36%・イタリア87.95%・ドイツ81.44%のいずれをも上回ります。欧州全域の平均88.62%と比べても高い数字です。欧州4か国の全体像は、別記事『欧州のAI検索動向|Google8割台のシェアとEU規制を図解で整理』にまとめています。
ただし、これは英独仏伊との比較です。本メディアが個別に確認した国の中には、アイルランド94.09%のように、この水準をさらに上回る例もあります(ベルギーは87.33%。いずれも2026年7月時点)。
この章のまとめ
スペインの検索市場は、Googleが92.42%。英独仏伊のどの国よりも高い集中度です(2026年6月・Statcounter)。
02Google92.42%という数字は、スペインのAI検索対策にどう効くんですか?
大森部長集中しているのは分かった。ただ、その数字が我々の打ち手をどう変えるのかが知りたい。高いから何なんだ、という話でね。
鈴木さんごもっともです。「入口がほぼ1つに寄っている市場だ」と読み替えていただくと、判断がしやすくなると思います。
シェアの数字そのものは施策になりません。読み替えて、はじめて判断材料になります。
入口がほぼ1つに寄っている。それがこの市場の特徴です。複数の検索エンジンへ分散して手を打つより、まずGoogle側での見え方を確かめるほうが先になります。
もう1つ、スペイン語という資産の広がりも読み取れます。スペイン語圏の主要市場は中南米側にも広がっており、コロンビア94.12%・アルゼンチン93.92%と、いずれもGoogleへの集中度が高い水準です。スペイン語で作ったコンテンツは、言い回しを調整したうえで、これらの市場へも回せる可能性があります。詳しくは別記事『アルゼンチンのAI検索対策|Google93.92%市場で見る3つの論点』をご覧ください。
この章のまとめ
数字は読み替えて使います。入口が1つに寄っていること、スペイン語の資産が中南米側へも広がることの2点です。
03このシェアの数字は、AI検索対策の判断材料としてどこまで使えるんですか?
数字を出したので、その限界もあわせて書きます。
本稿のシェア数値は、Statcounter単独の実測に基づいています。スペイン政府による独自統計との突合は、本稿執筆時点で確認できていません。
Statcounterは、計測タグを設置したサイト群のページビューを集計する方式です。どのサイトが計測対象かによって、数字は振れます。サイト構成の偏りに由来する誤差が生じうる点に留意してください。
この章のまとめ
シェアの数字はStatcounter単独に依拠しています。政府統計との突合は未確認で、計測方式に由来する誤差もありえます。
04スペインでAI検索やAIチャットボットは、どれくらい使われているんですか?
スペインのAIチャットボット市場では、ChatGPTが74.6%を占めています(出典: Statcounter、2026年6月)。
| サービス | シェア |
|---|---|
| ChatGPT | 74.6% |
| Google Gemini | 10.41% |
| Perplexity | 5.52% |
| Microsoft Copilot | 5.13% |
| Claude | 4.3% |
| Phind | 0.02% |
出典: Statcounter Global Stats(AIチャットボット市場シェア、2026年6月)
検索エンジン側と並べると、似た形であることが分かります。どちらも1つのサービスが大きく占め、残りが小さく分かれます。スペイン向けのAI検索対策では、この2つの入口を同じ目線で見ておくと整理しやすくなります。
Reuters Institute Digital News Report 2026(2026年6月16日公開)によれば、スペインのインターネット普及率は96%です。
一方で、AIチャットボットをニュース目的でどれくらい使っているかについて、同レポートは具体的な数値を示していません。数字が無い部分を、他国の数字で埋めないでください。
この章のまとめ
AIチャットボットではChatGPTが74.6%。検索エンジン側と同じく、1つのサービスに寄る形です。週次の利用率は、確認できる数値が示されていません。
05ニュースへの信頼度が世界平均を下回る市場で、AI検索最適化は何を優先するんですか?
スペインのニュース全般への信頼度は33%です。前年比では2ポイント上昇していますが、世界平均37%は下回っています。有料購読率は9%で、前年比1ポイント低下しました。参考として、同レポートが引用する報道の自由度指数では、スペインは180か国中29位(スコア75.42)です。
こうした市場でAI検索最適化(LLMOとも呼ばれます)に取り組むなら、優先順位は自然に決まります。出典と時点をセットで示す書き方が、相対的に効きやすいという考え方です。
もっとも、これは「信頼度が低いから出典が効く」という因果が検証された話ではありません。市場の性質から導ける、方針の立て方だと受け取ってください。
この章のまとめ
信頼度は33%で、世界平均37%を下回ります。出典と時点を添える書き方から整えるのが、外しにくい進め方です。
06スペイン企業のAI検索対策の事例は、見つかっているんですか?
大森部長現地企業の成功事例はあるのかね。他社がどうしているかは、社内を通すときに必ず聞かれるところなんだ。
鈴木さん正直に申し上げます。スペイン企業の実名AIO事例は、探した範囲の一次情報にまだ現れていません。無いとも言えませんが、確認できたとも言えない状態です。
代わりに見えてくるのは、企業単位の工夫ではなく、国全体を見据えた政府主導の言語モデル戦略です。以下では、この制度整備を軸に整理します。
事例が見つからないことを、「まだ誰も取り組んでいない」と読み替えないでください。公開情報として出ていないだけの可能性もあります。言えるのは、他社事例を待つより自社でデータを取りにいくほうが早い、ということです。
この章のまとめ
実名のAIO事例は一次情報で確認できていません。確認できるのは、政府側の戦略と監督体制のほうです。
07事例が無いスペイン市場で、AI検索対策の効果はどう測るんですか?
若葉さん参考にできる事例が無いと、うちがやったことが効いているのかも分からなくないですか。
鈴木さんそこは逆なんですよ。事例が無い市場ほど、自分で測った記録がそのまま資産になります。
他社の事例を待つより自社でデータを取りにいくほうが早い、と前の章で書きました。ここでは、その取り方を具体的に書きます。特別な道具は要りません。
先に手をつけるのは、現地の言い回しで実際に質問してみることです。生成AIの画面に、スペイン語で自社の商材にあたる問いを入れます。答えの中に自社が出てくるか、出典としてどのページが挙がるかを、確認した日付とあわせて控えます。
このとき、日本語の質問文をそのまま訳さないでください。訳した文と、現地の人が使う言い回しとでは、返ってくる答えが変わることがあります。両方を残しておくと、その差そのものが判断材料になります。
次が、検索の記録を国と言語で切り分けることです。Search Consoleは、国別に数字を分けて見られます。スペインからの表示回数だけを取り出して並べると、施策の前後で形が変わったかどうかを追えます。
最後が、巡回してきたロボットの足あとです。サーバーの記録には、どのロボットがどのページをいつ見に来たかが残ります。スペイン語のページまで到達しているかどうかは、ここでしか分かりません。
この章のまとめ
事例が無いなら、自社の記録が最初の事例になります。現地の言い回しで聞く、国で切り分ける、巡回の足あとを見る。この順で始めます。
08スペイン政府のAI戦略とALIAは、AI対策の判断材料になりますか?
政府側の動きは、公式発表で日付まで追えます。根拠を示しながら社内へ共有できる情報です。
スペイン政府は2024年5月15日、閣議でAI戦略2024(ENIA刷新版)を承認しました(出典: La Moncloa公式)。2024〜2025年に15億ユーロ、既存の6億ユーロと合わせた予算を投じる計画です。
戦略は、次の3つの軸で構成されます。
- 経済全体へのAI展開強化(超高性能計算・クラウド・AI言語モデル・人材確保)
- 官民双方でのAI活用促進(公共部門の革新ラボから民間部門への波及)
- 透明性・責任性・人間中心のAI推進(AESIAによる枠組み確立)
AIモデル「ALIA」は、この戦略の柱の一つです。スペイン語と共同公用語の学習データを2割以上組み込んでいます(出典: La Moncloa公式)。中小企業への支援策や、エネルギー・環境分野の持続可能なAIプロジェクトへの資金提供も含まれます。
日本企業の実務では、ここは言語の設計に関わる論点です。スペイン語といっても、共同公用語や中南米側の言い回しまで含めると幅があります。自国語のモデル育成という観点は、別記事『フランスのAI検索対策とは?Mistralが握る3つの前提』とも重なります。
この章のまとめ
政府はAI戦略2024を承認し、ALIAを柱に据えています。スペイン語と共同公用語のデータを重視している点が、コンテンツ設計に効いてきます。
09スペイン語の書き分けは、AI検索最適化としてどこまでやるんですか?
大森部長さっきから「スペイン語といっても幅がある」と言うが、そこは我々が判断できるものなのかね。
鈴木さん判断できます。全部を用意する必要はなくて、どこで分けるかを先に決めるだけです。
ALIAが共同公用語のデータを重視している、という話をしました。ここは、コンテンツをどの単位で作るかに直結します。
スペイン語の幅は、大きく2方向へ広がります。1つはスペイン国内の言語の幅で、カタルーニャ語・ガリシア語・バスク語といった共同公用語があります。もう1つは大西洋をまたぐ幅で、中南米側との言い回しの違いです。
両方を最初から埋めにいくと、作る量が一気に増えます。おすすめは、スペイン向けのスペイン語をまず用意し、そこから広げる進め方です。
分けるかどうかの目安は、地域で意味が変わる語があるかどうかです。同じ物を指す言葉が違うだけなら、そこを差し替えれば足ります。全文を作り直す必要はありません。
共同公用語の版を用意するかは、事業の所在地で決めてください。その地域に拠点も顧客もいないなら、後回しで構いません。政府がその言語のデータを重視していることと、自社がいまそこへ投資すべきかは別の話です。
この章のまとめ
スペイン語の幅は、国内の共同公用語と中南米側の言い回しの2方向です。軸を決めて、意味が変わる語だけを差し替えます。
10AESIAが中心になるAI法案は、スペインのAI検索対策にどう関わりますか?
若葉さん政府がAIの法律を作っている、というニュースを見ました。もう決まったんでしょうか?
鈴木さんそこは分けて理解してください。閣議で「議会に出すこと」が承認された段階で、成立したわけではないんですよ。
2026年5月26日、政府はAI利用の監督・罰則を定める法案の議会提出を閣議承認しました(出典: La Moncloa公式)。この法案は本稿執筆時点でまだ議会審議中であり、成立には至っていません。
押さえておきたいのは、監督が1つの機関に集まっていないという点です。
- 中心機関: AI監督庁(AESIA、本部はガリシア州A Coruña)
- 金融分野: 中央銀行(Banco de España)が担当
- プライバシー分野: データ保護庁(AEPD)が担当
- 司法分野での活用: 司法総評議会(CGPJ)が担当
分野が分かれるということは、自社の事業がどこに該当するかで、見る窓口が変わるということです。問い合わせ先を1つに決め打ちしないでください。
AESIAとAEPDは2026年7月20日、規制サンドボックスでの協力や監督手続きの調整メカニズムについて協議したと発表しました(出典: AEPD公式)。個人データを伴うAIの監督で、両機関が重複なく連携する体制づくりが進んでいます。
この章のまとめ
AI法案は閣議承認の段階で、審議中です。監督はAESIAを中心にしつつ、金融・プライバシー・司法で担当が分かれます。
11DSAとEU AI法は、スペイン向けのLLMO対策にどう効いてくるんですか?
スペインの規制環境は、EU共通の規律の上に国内法制が重なる構造です。土台にあたるのが、DSA(デジタルサービス法)とAI法(AI Act)です。
| 制度 | 時期 | 概要 |
|---|---|---|
| DSA調整機関 | 2024年1月24日指定 | CNMC(全国市場競争委員会)がスペインの調整機関に |
| DSA不履行によるCJEU提訴 | 2025年5月7日 | 欧州委員会が権限不足・罰則未整備を理由に提訴 |
| EU AI法・高リスク規制 | 2026年6月正式採択 | 附属書IIIの完全適用は2027年12月2日へ延期 |
出典: La Moncloa公式/欧州委員会公式/CNMC公式/欧州議会公式
一方で欧州委員会は2025年5月7日、権限不足と罰則規定の未整備を理由に、スペインを含む5か国を欧州司法裁判所へ提訴しています(出典: 欧州委員会公式)。この提訴は、チェコ・キプロス・ポーランド・ポルトガルも対象です。
EU AI法の高リスクシステム規制については、Digital Omnibus on AIが2026年6月に正式採択されました(出典: 欧州議会公式)。単体型の高リスクAIシステム(附属書III)への完全適用は2027年12月2日へ延期され、EU加盟国全体に適用されます。
並べてみると、制度が固まっていく途中であることが見て取れます。国内AI専用法を先に作った国との違いは、別記事『イタリアAI規制の転換点|ChatGPT停止命令から国内AI法まで』で解説しています。
この章のまとめ
土台はEU共通のDSAとAI法で、その上に国内の法制が重なります。スペインはDSAの実施不備でCJEUへ提訴された立場でもあります。
12スペイン向けページの置き場所は、AI検索対策としてどう決めるんですか?
若葉さんスペイン語のページは、いまのサイトの中に足せばいいんでしょうか。それとも別に用意するものですか。
鈴木さんそこは最初に決めておきたいところです。後から変えると、住所が変わるのと同じですから。
言語を増やすとき、置き場所の選び方は3つに整理できます。
- 今のサイトの下に階層を足す — 手数がいちばん少なく、既存サイトの積み上げを引き継ぎやすい形です
- 名前を前に付けて分ける — 運用を分けたいときに向きますが、管理する場所が増えます
- スペイン専用の住所を取る — 現地の会社として見せたいときの形で、いちばん手間がかかります
どれを選んでも、同じ内容の別の言語版だと伝える印が要ります。これがhreflangです。効き方が明文化されているのはGoogle検索での扱いで、付けないと、日本語版とスペイン語版は別々のページとして扱われます。
ここで1つ、正直に書いておきます。AI検索の側がこの印をどう扱うかは、各社の公式文書に書かれていません。いま書いたのは、あくまでGoogle検索での話です。確かめた範囲は、別記事『多言語サイトのhreflang実装』にまとめています。
つまり置き場所と印は、AI検索のためというより、読者が読める版に着地するための土台として決めるものです。土台が崩れていると、その先の打ち手が全部ぶれます。
この章のまとめ
置き場所は3案から選び、選んだらhreflangで別の言語版だと示します。AI検索側の扱いは明文化されていないので、読者のための土台として決めます。
13日本企業がスペイン向けのAI検索対策で確認することは何ですか?
大森部長ここまでの話は分かった。それで、うちがスペイン向けに動くとしたら、何から確認すればいいんだね。
鈴木さん3つに絞ってお伝えします。どれも新しいツールは要りません。公式発表を見にいく運用を決めるだけです。
ここまでを、日本企業の立場でやることに落とします。事例が出そろうのを待たず、先に手をつけられることが3つあります。
先に手をつけられる3つ
AI法案の議会審議を定点で確認する
EU AI法の大部分が適用される2026年8月2日より前に、審議の状況を見ておきます。罰則の詳細は今後の審議で固まります
CNMCのDSA執行体制を定期的に確認する
四半期に一度、公式サイトを見る運用をおすすめします。CJEU提訴を受けており、透明性義務の運用が厳格化する可能性があります
スペイン語の地域変種への対応を決める
ALIAが共同公用語のデータを重視している点を踏まえ、カタルーニャ語等や中南米側の言い回しの扱いを決めます
3つ目は、コンテンツ資産の設計に関わります。スペインは、中南米を含むスペイン語圏への足がかりだからです。最初にどの変種で書くかを決めると、作り直しを減らせます。
この章のまとめ
確認するのは3つ。AI法案の審議、CNMCの執行体制、そしてスペイン語の変種への対応です。どれも公式発表の確認から始められます。
14よくある質問
スペインの検索エンジン市場は、なぜ他の欧州主要国よりGoogle比率が高いのですか?
本稿執筆時点で、その要因を分析した一次情報は確認できていません。確認できるのは、実測値で92.42%と、英独仏伊のいずれよりも高いという点だけです。
スペインのAI利用に関する新しい法律は、いつ施行されますか?
2026年5月26日に議会提出が閣議承認されましたが、本稿執筆時点でまだ審議中です。EU AI法自体は2026年8月2日から大部分の規定が適用開始となる予定です。
DSA不履行によるCJEU提訴は、スペイン国内の企業にどう影響しますか?
提訴の対象はスペイン政府とCNMCの権限体制であり、個別企業への制裁ではありません。ただし今後CNMCの執行権限が強化されれば、監督が厳格化する可能性があります。
スペインにAI検索対策の企業事例はありますか?
本稿執筆時点で、スペイン企業の実名AIO事例は探した範囲の一次情報に現れていません。確認できるのは、AI戦略2024やALIAといった政府側の取り組みです。
スペイン語のコンテンツは、そのまま中南米にも使えますか?
中南米側の主要市場もGoogleへの集中度が高く、資産としては回せる可能性があります。ただし地域ごとの言い回しの違いがあるため、変種を踏まえた調整を前提にしてください。
15まとめ|今日確認する3つのこと
スペインの検索市場は、Googleが92.42%を占めます。英独仏伊のどの国よりも高い集中度です。AIチャットボット側でもChatGPTが74.6%と、入口が1つに寄る形が共通しています。
制度面では、AI戦略2024とALIAという推進側の動き、AESIAを中心に分野ごとに分かれる監督体制、DSAをめぐるCJEU提訴が同時に進んでいます。確認できたことと、まだ確認できていないことを分けたまま社内へ出す。それが、この市場でいちばん外しにくい進め方です。
もう一度、先に確認する3つ
AI法案の議会審議を定点で確認する
罰則の詳細は今後の審議で固まります
CNMCのDSA執行体制を確認する
四半期に一度、公式サイトを見る運用にします
スペイン語の変種への対応を決める
共同公用語と中南米側の言い回しの扱いを決めます
AI検索では、こう聞かれています
スペインの検索エンジンシェアはどうなっていますか?
「スペインのAI検索市場は、いまどうなっているんですか?」の章に、実測値の表と欧州主要国との比較があります
スペインでAI検索やAIチャットボットはどれくらい使われていますか?
「スペインでAI検索やAIチャットボットは、どれくらい使われているんですか?」の章で、実測値と、数値が示されていない範囲を分けています
スペインのAI規制は誰が監督しているのですか?
「AESIAが中心になるAI法案は、スペインのAI検索対策にどう関わりますか?」の章に、分野ごとの担当機関の対応表があります
日本企業は何から手をつければいいですか?
「日本企業がスペイン向けのAI検索対策で確認することは何ですか?」の章に、手順があります
事例が見つからない市場で、効果はどう測ればいいですか?
「事例が無いスペイン市場で、AI検索対策の効果はどう測るんですか?」の章に、道具を買わずに始められる順番があります
次に読むなら、この記事です