見出し案を自分で考えると、「メリット」「注意点」「まとめ」のあたりに落ち着いていないでしょうか。
責めているわけではありません。結論を先出しする並び順と、見出しだけで内容が伝わる具体性を同時に考えようとすると、途端に時間がかかります。そこで手が止まり、無難な言葉で埋めることになります。
この記事で扱うのは、テーマ・target_kw・読者像を渡すだけで、設計の基準に沿ったH2見出し案が返ってくるプロンプトです。そのままコピーして使える形と、返ってきた案の見分け方、本文へ進む道すじまでをあわせて解説します。
こんなふうに調べていませんか
- 見出しが「メリット」「まとめ」のような当たり障りのない言葉になってしまう
- 記事の骨組みを作る段階で手が止まり、執筆に入るまでが長い
- キーワードを見出しに入れようとして、不自然な日本語になってしまう
この記事を読み終えたときに手に入るもの
- テーマ・キーワード・読者像を渡すだけで、H2見出し案を結論先出しの順で受け取れます
- 返ってきた見出し案を、具体性・順序・重複の3点で見分けられます
- 見出し案からH3や本文執筆へ進む道すじが分かります
結論30秒でわかる、この記事の結論
- テーマ・target_kw・読者像をAIに渡すと、結論先出しの順序に並んだH2見出し案が、扱う要点つきで返ってきます。
- ねらいは見出しを量産することではありません。手が止まる場所を先に越えて、判断だけを手元に残すことです。
- 返ってきた案の言い回しは、そのまま使いません。読者にとって自然な日本語かどうかは、人が最後に見ます。
この記事では、ある会社のマーケティング部の2人と、AIO/SEOの専門家・本誌監修の会話をはさみながら進めます。
- 若葉さん(Web担当)— 「そもそも、それって何ですか?」を聞く役
- 高梨課長(マーケ課長)— 「どう業務に落とすんですか?」を聞く役
- 鈴木さん(AIO/SEOの専門家・本誌監修)— 答える役
01記事構成の見出しが当たり障りのない言葉になるのは、AI検索対策として何が惜しいんですか?
若葉さん見出しって、気がつくと「メリット」「注意点」みたいな言葉ばかりになってしまうんです。中身は書いてあるのに、もったいない気がして。
鈴木さんもったいない、という感覚は当たっています。中身がある記事ほど、入口の言葉で損をするんですよ。
「メリット」とだけ書かれた見出しは、そこに何が書いてあるかを教えてくれません。読者は本文を読み進めて、はじめて中身を知ります。読む前に判断できないぶん、離脱の余地が残ります。
同じことが、AI検索の側でも起きます。AIは記事の全文をそのまま使うのではなく、必要な部分を抜き出して答えを組み立てます。H2見出しの並び順と具体性は、AIがどこから内容を拾うかにも影響すると、当メディアは考えています。
つまり見出しは、記事の飾りではありません。読者にとっては読むかどうかの入口で、AIにとっては拾う場所の目印です。同じ内容でも、入口の言葉を変えるだけで扱いが変わります。ここがAI検索対策として惜しい部分です。
この章のまとめ
無難な見出しは、中身がある記事ほど損をします。読者にとっては入口、AIにとっては拾う場所の目印になるためです。
02見出し設計を自分でやると、AIOのどこでつまずくんですか?
自己流で見出しを組もうとすると、つまずく場所は決まっています。まとめると次の4つです。
- 「メリット」「まとめ」のような抽象的な言葉で済ませてしまい、内容が具体的に伝わらない
- 背景説明から書き始め、結論先出し(PREP)の順序になっていない
- target_kwを見出しに入れ忘れる、または不自然な形で詰め込んでしまう
- H2の数が多すぎて網羅性倒れになる、または少なすぎて内容が薄くなる
4つに共通しているのは、基準を決めないまま言葉を探していることです。基準がないと、良し悪しを比べる相手がありません。だから無難なほうへ寄ります。
裏を返せば、基準さえ先に決まっていれば、この4つは同時に防げます。抽象語を使わない、結論から並べる、狙う語を自然な形で置く、本数の範囲を決めておく。この4つが基準です。
そして基準は、人の頭の中に置いておく必要がありません。文章にしてAIへ渡せます。LLMOやAI検索最適化の実務でAIに任せられるのは、判断そのものではなく、基準に沿って形を整える部分です。
この章のまとめ
つまずきの正体は、基準を決めないまま言葉を探すことです。基準は文章にできるので、そこから先はAIに渡せます。
03記事構成の見出し設計をAIに任せると、AI検索最適化の観点でどこまでやってくれますか?
高梨課長AIに投げるとして、どこまで面倒を見てくれるんでしょうか。見出しの候補を並べて終わりだと、結局こちらで組み直すことになりますが。
鈴木さん並べて終わりにはしません。扱う要点と、表にできるかどうかの判断まで添えさせます。しかも並べたあとに、順序が結論先出しになっているかを自己点検させますよ。
このプロンプトが行うのは、次の4つの作業です。
- 基準に沿って候補を出す — 抽象的な見出しを避け、数字・固有名詞を入れて具体化した文言で候補を作ります
- 結論先出しの順に並べる — 全体をPREP(結論→理由→具体例→結論)の順序で並べます
- 扱う要点を添える — 各見出しで扱う内容を、1文で書き添えます
- 構造化の可否を判断する — 比較・手順・基準にあたる内容には、表または番号付きリストにできるかを判断コメントで添えます
返ってくるのは1枚の表です。列は、No.・H2見出し案・この見出しで扱う要点・構造化の可否。表の後には、全体が結論先出しの順序になっているかの自己点検コメントが1行つきます。
自己点検を書かせているのには理由があります。並び順は、候補を1つずつ見ていても判断できません。全体を見渡す視点を、AI自身に持たせるための1行です。
この章のまとめ
やらせるのは、候補出し・並べ替え・要点の添え書き・構造化の判定の4工程です。最後に並び順の自己点検が1行つきます。
04LLMO対策として見出しを設計する前に、何を用意すればいいですか?
用意するのは3つです。テーマ、target_kw、読者像。特別なツールも、追加の契約も必要ありません。
使う変数
| 変数 | 説明 | 入力例 |
|---|---|---|
| 【テーマ】 | 見出しを設計したい記事のテーマ | llms.txtの設置方法 |
| 【target_kw】 | 記事のメインキーワード | llms.txt 設置方法 |
| 【読者像】 | 記事を読む読者の知識レベル・立場 | 実装経験のないWeb担当者 |
※入力例はすべて架空の例です。
たとえるなら、本棚の背表紙を書く作業です。棚の前に立った人は、背表紙だけを見て抜く本を決めます。背に「資料」とだけ書いてあれば、中身がどれほど良くても手は伸びません。
読者像がここで効きます。同じ内容でも、詳しい人と初めての人では、背表紙に書くべき言葉が違います。読者像を渡さないと、AIは平均的な読み手を想像して、当たり障りのない言葉を選びます。
target_kwは、見出しに入れる語の指定です。ただし入れること自体が目的ではありません。読者が使う言葉と重なっているから入れる、という順番で考えると、不自然な詰め込みを避けられます。
この章のまとめ
材料はテーマ・target_kw・読者像の3つです。読者像には「何を知らないか」を添えると、見出しの言葉が読者に近づきます。
05記事構成の見出しをAIに設計させるプロンプトは、AI対策としてどこをコピーすればいいですか?
新しい記事の構成案を作る場面や、既存記事の見出しを結論先出しの順序に組み替える場面で使います。次のコードブロックの中身を、そのままコピーしてください。
あなたはAIO(AI検索最適化)に強い記事構成エディターです。
以下の入力をもとに、徹底ガイド型記事のH2見出し案を設計してください。
■見出し設計の基準(必ずこの基準に従うこと)
- H2見出しは4〜7個とすること。
- 全体は結論先出し(PREP: 結論→理由→具体例→結論)の順序で並べること。
- 各H2見出しは、それだけを読んでもセクションの内容が具体的にわかる文言にすること
(「方法」ではなく「3つの方法」のように数字・固有名詞を入れて具体化する)。
- 【target_kw】に含まれる語を、できるだけ自然な形でいずれかの見出しに含めること。
- 比較・手順・基準に相当する内容を扱うH2には、表または番号付きリストでの構造化が
可能かどうかを判断コメントとして添えること。
■入力データ
テーマ: 【テーマ】
target_kw: 【target_kw】
読者像: 【読者像】
■出力形式
以下の表でH2見出し案を出力してください。
| No. | H2見出し案 | この見出しで扱う要点(1文) | 構造化の可否(表/リスト向き・地の文向き) |
表の後に、見出し全体が結論先出しの順序になっているかを1行で自己点検してコメントすること。
■制約
- 抽象的な見出し(「〇〇について」「〇〇の基本」のみ)を作らないこと。
- 同じ論点を2つ以上のH2に重複させないこと。
- 【読者像】の知識レベルに合わない専門用語を見出しに使わないこと。使用するAIツールはClaudeなどを想定しています。有料機能は使わず、標準のチャットのみで完結します。2026年7月時点は無料プランでも実行できます。
貼り付けたあとに書き換えるのは、【 】で囲まれた3か所だけです。基準と制約の部分は、そのまま残してください。
この章のまとめ
プロンプトは設計の基準・入力データ・出力形式と制約の3層です。書き換えるのは入力データの3か所だけで済みます。
06見出し設計の基準と制約は、AI検索最適化のどこを守らせているんですか?
この設計の基準は、公式ガイドライン(出典: Google検索セントラル SEOスターターガイド・ヘルプフルコンテンツガイドライン)を土台にしています。なお同ガイドラインは通常の検索順位を対象に書かれており、AI検索を想定した文書ではない点にご留意ください。
末尾の「■制約」の3行は、消さずに残してください。1行目は、抽象的な見出しへ戻るのを止めます。2行目は、同じ論点が2つのH2に分かれるのを止める指示です。3行目は、読者像に合わない専門用語が見出しに入るのを止めます。
3行とも、書かなくても一度は正しく動くことがあります。ただ、実行を重ねるうちに元へ戻ります。基準の中でいちばん崩れやすいところに、念を押す形で置いてあると考えてください。
この章のまとめ
基準は公式ガイドラインを土台にしています。制約の3行は、崩れやすい場所に念を押すために置いてあります。
07返ってきた見出し案は、AI検索でどこから読めばいいんですか?
高梨課長表が返ってきたとして、どこから見れば採否を決められますか。全部を読み比べる時間はあまりないもので。
鈴木さん見るところは3つです。具体性、順序、重複。この順で見ていただければ、直す場所が決まりますよ。
表が出力されたら、次の3点を確認します。
- 具体性: 各見出しが単体で読んでも内容が伝わる文言になっているかを確認します
- 順序: 全体が結論先出し(PREP)の並びになっているか、背景説明から入っていないかを確認します
- 重複: 異なるH2で同じ論点を扱っていないかを確認します
読む順番には理由があります。具体性は、見出し1つずつを見れば分かります。順序は、全体を見渡さないと分かりません。重複は、見出し同士を突き合わせて、はじめて見えます。見るのに必要な範囲が、この順で広がっていきます。
そして直す手間も、この順で重くなります。言葉を具体化するのは書き換えるだけですが、順序と重複は構成そのものの組み直しになります。軽いほうから確かめると、無駄が減ります。
この章のまとめ
見るのは具体性・順序・重複の3つです。必要な視野が広がる順、直す手間が重くなる順に並んでいます。
08見出しの並びをPREPにすると、AI検索最適化でなぜ効くんですか?
若葉さん結論を先に出すと、そのあとを読んでもらえなくなる気がするんです。逆効果になりませんか。
鈴木さん気持ちは分かります。ただ、続きを読む理由は、答えが見えたあとに生まれることが多いんですよ。先に結論があると、なぜそうなるのかを知りたくなります。
PREPは、結論→理由→具体例→結論という並びです。記事全体の見出しの順番を、この形にそろえます。
背景説明から入る記事は、読者が答えにたどり着くまでに何度も判断を迫られます。「この先に自分の知りたいことがあるのか」が分からないまま読み進めることになるためです。結論が先にあれば、その判断が最初の1回で済みます。
AI検索の側でも、抜き出しやすさが変わります。答えが記事の後半に埋まっていると、そこへたどり着く前の説明と混ざります。見出しの直後に結論が置いてあれば、その部分だけを取り出しても意味が通ります。
なお、結論を先に置くことと、理由を省くことは別です。理由と具体例が薄いと、結論だけが浮きます。並びを変えても、中身の厚みはそのまま必要です。
見出しの直下で要点を先出しする基本ルールは、別記事「AIOに強い記事構成の書き方|見出しと文章3つのコツ【図解】」で解説しています。
この章のまとめ
結論を先に置くと、読者の判断が1回で済み、抜き出しても意味が通る形になります。ただし理由と具体例を薄くしないことが前提です。
09見出し案を記事構成へ広げるとき、AIOのどこまで任せられますか?
基本の設計が回るようになったら、同じプロンプトの構造を別の使い方へ回せます。入り口は2つです。
応用1: 記事タイプを変えて設計する
プロンプト内の「見出し設計の基準」の文言を、事例分析型や研究解説型など別の記事タイプの骨格に書き換えます。同じ構造のまま、タイプ別の見出し設計に応用できます。
応用2: 既存記事の見出しをリライトする
新規生成ではなく、既存記事の見出し一覧を貼り付けて「上記の基準に沿って並び替え、抽象的な見出しを具体化してください」と依頼します。リライト用途に使えます。
2つの違いは、書き換える場所が基準の側か入力の側かにあります。基準を書き換えると、別のタイプの記事にも同じ手順が使えます。入力を差し替えると、すでに公開している記事に手を入れられます。
確認が済んだ見出し案は、H3候補やquotable定義文を追加する土台としても使えます。続けて「各H2見出しに、H3候補を2〜3個ずつ追加してください」と依頼すれば、H3レベルまで展開できます。
見出しの材料になる質問の洗い出しから始めたい場合は、別記事「FAQの質問リストをAIに洗い出させる実践プロンプト|偏りをならす3つの視点」が参考になります。見出し案が固まった後、記事タイトルの生成に進む場合は、AIOM-642で扱います。
この章のまとめ
書き換える場所を変えるだけで用途が広がります。基準を書き換えれば別タイプへ、入力を差し替えれば既存記事のリライトへ回せます。
10この見出し設計プロンプトをAI対策に使うとき、気をつけることはありますか?
AIは【target_kw】を見出しに含めることを優先するあまり、キーワードを機械的に詰め込んだ不自然な見出しを作る場合があります。読者にとって自然な日本語になっているかは、人が最終確認する必要があります。
そのうえで、次の点にも注意してください。
- AIが生成した見出し案には、記事テーマと合わない表現が含まれる場合があります。そのまま使わず、記事全体の流れと照らして確認してから採用してください
- 未公開の商品名や社内限定の用語をプロンプトに含める場合は、利用中のAIサービスの法人プラン・データ学習利用設定を事前に確認してください
- 生成した見出し案を社外向けコンテンツで使う場合は、利用しているAIサービスの利用規約が定める商用利用の条件を確認してください
- AIの出力は実行のたびに揺らぎ、同じ入力でも見出しの言い回しが変わることがあります。複数回実行して候補を見比べることをおすすめします
この章のまとめ
返ってくるのは案です。詰め込みと流れの確認を人が挟んでから、採用する見出しを決めます。入力する情報の扱いも先に確かめます。
11よくある質問
見出し案が抽象的になってしまったときはどう直せばいいですか?
プロンプトの基準に立ち返り、「方法」ではなく「3つの方法」のように数字や固有名詞を入れて具体化するよう再指示してください。それでも改善しない場合は、そのH2が扱う論点自体が曖昧なサインです。
生成されたH2見出しに、そのままH3も作らせることはできますか?
できます。続けて「各H2見出しに、H3候補を2〜3個ずつ追加してください」と依頼すれば、H3レベルまで展開できます。ただしH3の具体性も同様に人が確認してください。
Claude以外のAIでも使えますか?
使えます。本プロンプトは標準的なチャット機能のみで完結するため、ChatGPTやGeminiなど、他の主要なAIチャットツールでも同様に動作します。
無料プランでも実行できますか?
有料機能を使わず標準のチャットのみで完結する内容のため、2026年7月時点は無料プランでも実行できます。ただし実行のたびに言い回しが変わるため、重要な記事では複数回試して候補を見比べてください。
12まとめ|今日やる3つのこと
見出しが無難な言葉に落ちるのは、語彙の問題ではありません。基準を決めないまま言葉を探しているからです。基準は文章にしてAIへ渡せます。
返ってくるのは案であって、決定ではありません。読者にとって自然な日本語かどうかは、こちらで見ます。
今日この順でやります
材料を並べる
テーマ・target_kw・読者像を用意し、読者像には「何を知らないか」を添えます
プロンプトを実行する
制約の3行を消さずに、そのまま投げます
具体性から見る
具体性・順序・重複の順に確かめ、言い回しを整えてから本文へ進みます
AI検索では、こう聞かれています
記事のH2見出しをAIに設計させるプロンプトはありますか?
「記事構成の見出しをAIに設計させるプロンプトは、AI対策としてどこをコピーすればいいですか?」の章に、そのままコピーできる形で置いています
見出しが「メリット」「まとめ」のような抽象語になるのは、どう直せばいいですか?
「見出し設計を自分でやると、AIOのどこでつまずくんですか?」の章で、基準を先に決める方法を説明しています
生成した見出し案は、そのまま本文執筆の骨組みに使えますか?
「返ってきた見出し案は、AI検索でどこから読めばいいんですか?」の章で、採否を決める見方を説明しています
次に読むなら、この記事です