パンくずリストは、画面に表示するだけでは終わりません。schema.orgのBreadcrumbList型として構造化データも記述しないと、AI検索エンジンにサイトの階層構造が正しく伝わらない場合があります。この記事を読むと、サイトの階層構造を渡すだけで、Google公式が定める必須プロパティを満たすBreadcrumbList schemaのコードを生成できるようになります。
01この記事でわかること
- サイトの階層構造(カテゴリ〜記事ページ)を渡し、BreadcrumbList schemaのJSON-LDコードを生成させるプロンプト
- 入力する情報(各階層の名称とURL)と、得られる出力(そのまま貼り付け可能なコード)
- 生成したコードを、公開前にどう検証するか
02結論サマリー
BreadcrumbList schemaは、Article型のように任意記述で済む型ではありません。Googleは、itemListElementに含まれる各ListItemについて、position・name・itemの3プロパティを必須としています。この規定は、Google公式構造化データドキュメントに明記されています(2026年7月時点)。
サイトの階層構造(カテゴリ名・記事名・それぞれのURL)を渡すと、この必須構成を満たすBreadcrumbList schemaのコードを生成できます。ページ種別を問わないJSON-LD全般の生成は別記事『JSON-LD構造化データをAIに生成させる実践プロンプト』が扱っています。必須プロパティのないArticle型の実装チェックは、別記事『Article schemaの実装ミスをAIに指摘させるプロンプト』で解説しています。本記事は、この2本と異なりBreadcrumbList型の実装に絞ります。
使用AIツール: ChatGPT(サイトの階層構造をテキストで貼り付けるだけで生成できます。ファイルアップロードは不要で、無料プランでも利用できます(2026年7月時点)。階層数が多いサイトでは、カテゴリごとに分けて複数回実行してください)
03課題の整理(なぜ難しいか)
パンくずリストのschema実装は、画面上の見た目が正しいために、構造化データ側の不備が見過ごされがちです。
- 表示上のパンくずと、schema上のitemListElementの並び順を一致させる必要があることに気づきにくい
- 最後の階層(対象ページ自体)のitemプロパティは省略できる一方、途中の階層で省略すると必須プロパティ違反になる
- カテゴリ名の変更や階層の追加のたびに、schemaのコードも手作業で書き直す必要がある
- position番号を1つずつ手で数えると、階層の追加・削除の際に番号がずれやすい
階層構造の一覧さえ渡せば、position番号の採番からJSON-LDの記述まで、このプロンプトが一括で処理します。
04プロンプト本体
サイトの新しいカテゴリページや記事ページを公開する際、その階層に対応するBreadcrumbList schemaを実装する場面で使います。
あなたはテクニカルSEO/AIO実装のアシスタントです。
以下のサイト階層構造をもとに、BreadcrumbList schemaのJSON-LDコードを
生成してください。
■入力データ
サイト階層構造(最上位から対象ページまでを1行1階層で。「階層名 / URL」
の形式):
【サイト階層構造】
■生成ルール(必ず守ること)
1. @contextは"https://schema.org"、@typeは"BreadcrumbList"を使用する
こと。
2. itemListElementは、【サイト階層構造】の入力順そのままの並び順で、
ListItem型の配列として記述すること。
3. 各ListItemには、position(1から始まる連番)・name(階層名)・item
(URL)の3プロパティを全て含めること。
4. 最後の階層(対象ページ自体)のitemプロパティのみ、入力にURLの記載が
ない場合は省略してよい。それ以外の階層でURLが未入力の場合は、省略
せず値の位置に「要確認」の文字列を仮に入れ、出力の最後に注記する
こと。
5. 【サイト階層構造】にない階層名やURLを、AIが推測して作り出さないこと。
■出力形式
<script type="application/ld+json">タグで囲んだ、そのままHTMLに貼り付け
られるコードのみを出力してください。前置き・後書きの説明文は不要です。使う変数
| 変数 | 説明 | 入力例 |
|---|---|---|
| 【サイト階層構造】 | 最上位カテゴリから対象ページまでの階層名とURLを1行ずつ列挙したもの | トップ/https://example.com(架空例)、ブログ/https://example.com/blog(架空例)、記事タイトル/https://example.com/blog/sample-article(架空例) |
※入力例に含むURL・階層名はすべて架空のものです。
05出力の見方と分析の観点
出力されたコードは、そのまま公開せず、必ず次の3点を確認してから設置してください。
- position番号が1から連番になっており、抜けや重複がないか
- 各階層のnameが、実際に画面に表示されているパンくずの文言と一致しているか
- 最後の階層以外でitemの値が「要確認」のまま残っていないか
生成後は、Googleのリッチリザルトテストでも構文エラーがないか確認してください。検証ツールの詳しい使い方は、別記事『構造化データのテスト・検証ツールの使い方|旧ツールとの違いも解説』で解説しています。内部リンクの階層設計そのものを見直す場合は、別記事『内部リンク設計でトピッククラスターを作る方法|実装6ステップ』も参考になります。
06応用パターン
応用1: 複数カテゴリ分をまとめて生成する
【サイト階層構造】をカテゴリごとに分けて複数回入力すれば、同じ制約のもとで複数ページ分のBreadcrumbList schemaをまとめて生成できます。
応用2: 画面表示用のパンくずHTMLと合わせて確認する
生成したschemaに続けて「対応する画面表示用のパンくずHTMLも生成してください」と依頼してください。schemaと表示側の整合を保ちやすくなります。
07注意点
生成されたコードが構文として正しくても、実際のページ階層と内容が食い違っていれば、Googleのガイドラインに沿わない実装になり得ます。
AIは実際に公開されているページの見た目を見ていません。生成したschemaの階層順序が、画面に表示されている実際のパンくずの並びと一致しているかどうかは、必ず人が目視で照合してください。
AIの出力には誤りが含まれる場合があります。特にposition番号やURLは、そのまま使わず生成後に必ず目視で確認してください。
未公開ページのURLや、社内限定のサイト構造をプロンプトに貼り付ける際は、利用中のAIサービスの法人プラン・データ学習利用設定を事前に確認してください。
生成したコードを商用サイトで使う場合や、大量ページに自動適用する場合は、利用しているAIサービスの利用規約の範囲内で行ってください。
AIの回答は実行のたびに揺らぎます。同じ入力でも、生成されるコードの整形や「要確認」の注記の書き方が変わることがあるため、重要なページでは複数回試して比較することをおすすめします。
08FAQ
Q. 表示用のパンくず(画面のUI)と、schemaの実装は別々に作る必要がありますか?
別々に作ること自体は必須ではありませんが、両者の階層順序と文言は一致させる必要があります。応用パターンのように、schemaの生成に続けて表示用HTMLも同じ入力から生成させると、食い違いを防ぎやすくなります。
Q. トップページ自体もBreadcrumbListに含める必要がありますか?
必須ではありません。Googleはトップレベルのパスやページ自体をリストに含めることを求めていません(出典: Google公式構造化データドキュメント)。含める場合は、サイトの構成に応じて判断してください。
Q. 1つのページに複数のパンくずがある場合(例: 複数カテゴリに属す商品ページ)は、どう扱えばいいですか?
Googleは1ページに複数のパンくずトレイルを指定することを認めています(出典: Google公式構造化データドキュメント)。【サイト階層構造】をトレイルごとに分けて複数回実行し、それぞれのBreadcrumbList schemaを個別に生成させてください。