サイトのリニューアルやCMSの乗り換えが決まりました。デザインの話と、記事の移し替えの話は進んでいます。けれども、robots.txtや構造化データの話は、誰の担当にもなっていません。

この状態のまま当日を迎えると、記事は無事に移ったのに、AI検索の答えから自社が消えてしまうことがあります。しかも画面はきれいに表示されているので、しばらく気づけません。

この記事は、CMS移行を控えている方に向けて書きました。移行で消えやすいものを名前で挙げられるようにして、移行前・移行当日・移行後の3つの場面で使えるチェックリストにまとめます。専門用語は出てきたその場で言い換えます。

こんなふうに調べていませんか

  • サイトリニューアルで、AI検索対策の設定が消えないか不安になっている
  • 「CMS移行 リダイレクト」で検索して、当日の段取りを確かめたい
  • 移行のあと、AIクローラーが新しい環境に来ているかを確認したい

この記事を読み終えたときに手に入るもの

  • CMS移行で消えやすい9つの資産を、名前で挙げられるようになります
  • 移行前・移行当日・移行後にやることを、そのまま渡せる形で持てます
  • AIクローラーが新しい環境に来ているかを、自分で確かめられます

結論30秒でわかる、この記事の結論

  • CMS移行では、301リダイレクトや構造化データ、robots.txtのAIクローラー設定が自動では引き継がれません。
  • 特に見落とされやすいのがrobots.txtです。新しいCMSが作る初期状態のファイルに置き換わると、書いていたルールごと消えます。
  • 移行後の様子は、Search Consoleだけでは足りません。AIクローラーが来ているかは、サーバーのアクセスログでしか分かりません。
移行で消えるのは、本文の外側にあるものです記事は運ばれます。案内書きは、運ばれません移行で消えるのは、本文の外側にあるものです1つめ消えるものには名前がある9種類を先に押さえておく2つめrobots.txtは紙と同じ新しい建物では貼り直す3つめ到達はログでしか見えないSearch Consoleには出ない鈴木さん記事は運ばれます。案内書きは、運ばれません
移行で消えるのは、本文の外側にあるものです — 記事は運ばれます。案内書きは、運ばれません

この記事では、CMS移行を控えた会社の方と、専門家の会話をはさみながら進めます。ご自身に近い立場の人の質問から読んでいただいて構いません。

  • 若葉さん(Web担当2年目)— 「そもそも、それって何ですか?」を聞く役
  • 高梨課長(マーケ課長)— 「誰が、どれくらいの手間でやるんですか?」を聞く役
  • 鈴木さん(AIO/SEOの専門家・本誌監修)— 答える役

01そもそもCMS移行のAIO引き継ぎって、何を引き継ぐ話なんですか?

若葉さん
若葉さんの発言

移行の見積もりに「記事データ移行」とは書いてあるんですが、robots.txtの話は出てきませんでした。これって、勝手についてくるものじゃないんでしょうか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

そこがまさに落とし穴です。記事は運ばれますが、記事の外側に置いてあるものは運ばれません。 何が「外側」なのかを先に押さえておくと、抜けにくくなりますよ。

CMS移行時のAIO引き継ぎとは、301リダイレクトやrobots.txtといったAIO資産を、新しい環境へ移す作業のことです。

CMS(コンテンツ管理システム)を乗り換えると、URLの形・テーマ・生成されるファイルの中身が一新されます。このとき、旧環境で個別に設定していたものは、自動ではコピーされません。「気づいたら消えていた」を避けるには、何が・なぜ消えるのかを先に把握しておくことになります。

引っ越しにたとえると、こうなります運んでもらえるものと、自分で持つものが分かれます引っ越しにたとえると、こうなります運んでもらえるものと、自分で持つものが分かれます引っ越しでいうとサイトでいうと業者が運んでくれる家具記事の本文旧住所への転送届301リダイレクト玄関に貼る表札robots.txt箱に貼る中身のラベル構造化データ
引っ越しにたとえると、こうなります — 運んでもらえるものと、自分で持つものが分かれます

02CMS移行で消えやすいAIO資産は、どれとどれなんですか?

消えやすいものは、大きく9種類に整理できます。まず全体を一覧で押さえます。

No.AIO資産移行で起きやすいこと
1301リダイレクトの連鎖転送設定が引き継がれず、旧URLが404になる
2canonical(正規URL指定)旧URLを指したままのcanonicalタグが残る
3構造化データ(JSON-LD)テーマ・テンプレート変更でscriptタグごと消える
4sitemap.xml新CMSが生成する別形式のsitemapに差し替わる
5robots.txt(AIクローラー許可設定)新環境の初期設定に戻り、許可・拒否ルールが消える
6llms.txtルート直下の静的ファイルのため、手動で移す必要がある
7alt(画像の代替テキスト)画像の再アップロードでalt属性が空になる
8内部リンクリンク先が旧URLのまま残り、リンク切れになる
9公開日・更新日のメタデータインポート時に一律で移行日が入ってしまう
9つは、性質で3つに畳めますまとめて覚えると、抜けに気づきやすくなります9つは、性質で3つに畳めますまとめて覚えると、抜けに気づきやすくなります行き先が変わるURL・リンク系転送・正規URL・内部リンク入口を決めるファイル系robots.txt・sitemap.xml・llms.txt中身に添える属性系構造化データ・alt・公開日
9つは、性質で3つに畳めます — まとめて覚えると、抜けに気づきやすくなります

このうち5と6は、ほかのSEO移行チェックリストではあまり強調されない、AI検索特有の論点です。次の章で詳しく扱います。

2のcanonicalについて、Google公式ガイドはリダイレクト・canonicalタグ・サイトマップの順で優先度が強いシグナルだとしています(出典: Google Search Central「重複しているURLの統合」)。7のaltは、画像の内容を説明する情報豊富なテキストが推奨されています。キーワードの詰め込みは避けるべきとされています(出典: Google Search Central「画像SEOのベストプラクティス」)。

4のsitemap.xmlの書式や上限は別記事『サイトマップとインデックス管理|AI検索時代に自分で確かめる3つのこと【図解つき】』で、6のllms.txtの書式は別記事『llms.txtとは?書き方4ステップと効果の実態【テンプレ付き】』で解説しています。

この章のまとめ

消えやすいものは9種類。性質で分けると、行き先が変わるもの・入口を決めるファイル・中身に添えるものの3つに畳めます。

03robots.txtのAI対策設定は、なぜCMS移行で初期化されるんですか?

高梨課長
高梨課長の発言

robots.txtが消えるというのが、正直ぴんと来ません。設定なら、どこかに保存されているものではないんですか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

いい質問です。robots.txtは設定というより、サーバーに置いてある1枚の紙なんです。だから新しい建物に移ると、そこに貼ってある紙は新しいものに変わります。

robots.txtは、サーバー上に置かれた1個のテキストファイルです。Google公式ドキュメントは、このファイルがサイトのルート直下に1つだけ存在する必要があると定めています(出典: Google Search Central「robots.txtの作成方法」)。サブディレクトリには配置できません。

つまりrobots.txtは、データベースの中の設定値ではなく「ファイル」です。CMSを移行すると、新しいプラットフォームは独自の初期状態のrobots.txtを作ります。旧環境でUser-agentごとに個別設定していたAIクローラー向けのルールは、意図的に移し替えない限り、この初期状態には含まれません。

消えるまでを、順に追ってみます壊れるのではなく、置き換わって消えます消えるまでを、順に追ってみます壊れるのではなく、置き換わって消えます1旧環境の紙User-agentごとに手で書いた2移行の実施土台ごと入れ替わる3初期状態の紙まっさらな状態で置かれる4指示が残らない手で書いた行はどこにも無い鈴木さん壊れた形跡が残らないので、気づけないんです
消えるまでを、順に追ってみます — 壊れるのではなく、置き換わって消えます

移行前に、いまのrobots.txtを保全しておく手順は次の3つです。

移行前に、この3つだけは先にやります

  1. いまのrobots.txtの中身をテキストファイルとして保存する

    User-agent別のルールを含めて全文です

  2. 保存した内容を、AIクローラー向け・Googlebot向けなど用途別に一覧化しておく

    誰が読む指示なのかで分けます

  3. 新環境の公開直後に、この一覧と照合しながらルート直下へ再設置する

    公開と同時に置き直します

User-agent別のテンプレートは、別記事『AIクローラーrobots.txt設定ガイド|7組織14種を3パターンで整理』にまとめています。WordPressでのllms.txtの置き方は別記事『WordPressでのllms.txt実装|3つの道と置く前の判断材料【図解つき】』、置き直したあとに遮断が残っていないかの確認は別記事『noindex・robots.txt誤設定9パターン|AI検索も停止』で扱っています。

04CMS移行では、OpenAIとAnthropicで、AI検索クローラーの扱いはどう違うんですか?

主要なAIクローラーは、事業者ごとに複数のUser-agentを使い分けています。OpenAIとAnthropicの公式文書で確認できる範囲は、次のとおりです。

事業者User-agent役割robots.txtでの扱い
OpenAIGPTBotモデル学習用データの収集Disallowで学習対象から除外
OpenAIOAI-SearchBotChatGPT検索機能への表示Disallowで検索結果から除外(反映まで約24時間
OpenAIChatGPT-Userユーザーの質問に応じた都度アクセス自動巡回ではないためrobots.txtの対象外
AnthropicClaudeBotモデル学習用データの収集Disallow: /で全体ブロック可能
AnthropicClaude-Userユーザーの質問に応じた都度アクセス同じルールで制御可能
AnthropicClaude-SearchBot検索品質向上のためのインデックス収集同じルールで制御可能

出典はOpenAI公式ドキュメント「Overview of OpenAI crawlers」とAnthropic公式サポート文書です。

ここで、役割が同じなのに扱いが分かれる点に注意してください。 ChatGPT-UserとClaude-Userは、どちらも「利用者が質問したときに、その場でページを取りにいく」という同じ性質を持ちます。それでもrobots.txtの扱いは2社で違います。OpenAIはChatGPT-Userについて、robots.txtのルールが適用されない場合があると説明しています。一方でAnthropicは、自社のボットが「クロールしない」という指示を尊重すると説明しています(出典: 各社公式)。

同じ性質のボットでも、扱いが分かれます役割で覚えず、各社の公式方針で判断します同じ性質のボットでも、扱いが分かれます役割で覚えず、各社の公式方針で判断しますOpenAI学習用・検索表示用・都度アクセスに分かれる都度アクセスは自動巡回ではない指示が適用されない場合があると説明役割ごとに分けて判断しますAnthropic学習用・都度アクセス・検索用に分かれるまとめて止める書き方ができるクロールしない指示を尊重すると説明同じ書き方で扱えます
同じ性質のボットでも、扱いが分かれます — 役割で覚えず、各社の公式方針で判断します

同じ性質のエージェントでも、事業者ごとに方針が違うということです。移行時にrobots.txtを書き直すときは、ボットの役割ではなく、各社の公式方針を見て判断してください。

この章のまとめ

ボットの名前を役割で覚えると、扱いを取り違えます。判断の根拠は各社の公式方針です。移行のたびに、そこを見に行ってください。

05CMS移行前に、AI検索対策として棚卸ししておくものは何ですか?

移行前フェーズの目的は、消えると困る情報をすべて「移行の外側」に保存しておくことです。CMSの機能に頼らず、テキストやスプレッドシートで持ちます。

Google公式ガイドは、URLを変更する移転の場合、まず古いURLの棚卸しから始めるとしています(出典: Google Search Central「サイト移転(URL変更あり)」)。サイトマップ・サーバーログ・アナリティクスから、重要なURLを漏れなく抽出します。

移行の外側に、出してありますかCMSの中に置いたままのものは、一緒に消えます移行の外側に、出してありますかCMSの中に置いたままのものは、一緒に消えますrobots.txtの中身を、丸ごとテキストで持ち出したUser-agent別の行まで含めて全文ですいまのURLを書き出して、新しいURLと並べた1対1で結ぶのが基本です構造化データの置き場所と種類を控えたテーマを替えると消える場所ですllms.txtがあるなら、中身も保存したルート直下に置く静的ファイルです
移行の外側に、出してありますか — CMSの中に置いたままのものは、一緒に消えます
  • いまのrobots.txtを全文保存する(前章の3つの手順を参照)
  • いまの全URLを、サイトマップ・サーバーログ・アナリティクスから抽出しリスト化する
  • 旧URLから新URLへのマッピング表を作る(1対1を基本とし、統合する場合も明記する)
  • いまの構造化データ(JSON-LD)の実装箇所と種類を洗い出す
  • llms.txtを設置済みなら、内容を保存する
  • URLを変更しない移行(ホスティング移行のみ)の場合、DNSのTTL値を移行の1週間前から数時間程度に下げておく

URLを変更しない移行でも、油断はできません。Google公式ガイドは、移行を始める前にrobots.txtの一時的なブロックやnoindexタグを解除しておくことを求めています(出典: Google Search Central「サイト移転(URL変更なし)」)。ステージング環境の設定を外し忘れたまま公開する事故は、CMS移行以外でもよく起きるパターンです。

06移行当日の301リダイレクトは、CMS移行のAIO引き継ぎでどう実装しますか?

高梨課長
高梨課長の発言

当日は作業が立て込みます。転送の設定は、あとからまとめてでも間に合いますか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

転送は当日に入れておきたいところです。旧URLが404のまま置かれる時間が、そのまま取りこぼしになりますから。

高梨課長
高梨課長の発言

なるほど。順番を決めておく必要がありますね。

リダイレクトは、サーバー側で実装する301(恒久的)を基本にします。 meta refreshやJavaScriptによるリダイレクトは、サーバー側で実装できない場合の代替手段です(出典: Google Search Central「リダイレクトとGoogle検索」)。

ホップ数にも注意が必要です。Googlebotは最大10ホップの連続リダイレクトに対応しますが、公式ガイドはホップ数を3回以内、5回未満に抑えることを推奨しています。旧URLから新URLへは、中間ページを経由せず直接転送してください。

転送のつなぎ方で、届き方が変わります中間を挟むほど、たどる回数が増えていきます転送のつなぎ方で、届き方が変わります中間を挟むほど、たどる回数が増えていきます中間を挟んだ形旧URL から 中間URL を経て 新URLたどる回数が積み上がる途中が切れると行き止まりになる直接つないだ形旧URL から 新URL へたどる回数は1回で済むマッピング表のとおりに結ぶ
転送のつなぎ方で、届き方が変わります — 中間を挟むほど、たどる回数が増えていきます

事前に作ったマッピング表どおりに転送を組み、URL検査ツールで新環境にGooglebotがアクセスできることを確認します。ここまでが、当日の土台づくりです。

07CMS移行当日にAI検索最適化として再設置するファイルは、どれですか?

転送を組んだら、次は「本文の外側に置いてあるもの」を戻す作業です。順番を決めておくと、抜けが出にくくなります。

当日は、この順に戻していきます順番を決めておくと、抜けが出にくくなります当日は、この順に戻していきます順番を決めておくと、抜けが出にくくなります1ステージングの止め札を外す一時的なブロックとnoindexを解除します2robots.txtをルート直下へ戻す保全した一覧と照合しながら置きます3機械向けの案内を入れ直す構造化データ・sitemap.xml・llms.txt4行き先を新しいURLへ揃える内部リンクと正規URLの指定を見ます
当日は、この順に戻していきます — 順番を決めておくと、抜けが出にくくなります
  • ステージング環境のrobots.txtブロック・noindexタグを解除する
  • 保全しておいたAIクローラー向けrobots.txtを、ルート直下に再設置する
  • 構造化データ(JSON-LD)を新しいテーマに実装し、空のscriptタグが残っていないか確認する
  • sitemap.xmlを新環境で生成し、Search Consoleに送信する
  • llms.txtをルート直下に再設置する
  • 内部リンクとcanonicalタグのリンク先が、新URLに更新されていることを確認する

この章のまとめ

当日にやることは、転送を組むことと、外側のファイルを戻すことの2つです。どちらも事前の保全があってはじめて手が動きます。

08CMS移行のあと、AI検索に反映されたかはどこで確認するんですか?

移行後フェーズでは、想定どおりに切り替わったかを続けて確認します。Search Consoleでは、次の3つのレポートを併用してください(出典: Google Search Central「サイト移転(URL変更あり)」)。

3つのレポートは、見る場所が違いますどれか1つだけでは、移り具合が分かりません3つのレポートは、見る場所が違いますどれか1つだけでは、移り具合が分かりませんサイトマップ旧が減り、新が増えているかインデックス登録登録されない理由が出ていないか検索クエリ新しい環境での出方
3つのレポートは、見る場所が違います — どれか1つだけでは、移り具合が分かりません
  • サイトマップレポート — 旧URLの減少と新URLの増加を追う
  • ページのインデックス登録レポート — クロールエラーや未登録の理由を確認する
  • 検索クエリレポート — 新環境でのランキング状況を確認する

3つとも、見ているのはGoogle検索の側です。ここまでで分かるのは「Googleが新しい環境をどう扱っているか」までになります。

09CMS移行後、LLMO対策として、AIクローラーの到達はどうやって確かめるんですか?

AIクローラーの側は、Search Consoleでは確認できません。サーバーのアクセスログをUser-Agent別に集計し、GPTBotやClaudeBotが新環境にも到達しているかを確認してください。

見える場所が、そもそも違います片方だけを見ていると、もう片方はずっと分かりません見える場所が、そもそも違います片方だけを見ていると、もう片方はずっと分かりませんSearch Consoleで見えるGoogleのクロールと登録の状況検索での出方サイトマップの読み取りGoogle検索の側はここで足りますアクセスログでしか見えないAIクローラーが来たかどうかどのボットが何を取ったか新しい環境に届いているかUser-Agent別に束ねて数えます
見える場所が、そもそも違います — 片方だけを見ていると、もう片方はずっと分かりません

この手法は、別記事『noindex・robots.txt誤設定9パターン|AI検索も停止』で解説した手順と同じです。移行のあとにやることも変わりません。ログを開き、User-Agentで束ねて、来ているかどうかを数えます。

10AI検索の引用が元に戻るまで、CMS移行後はどれくらいかかるんですか?

高梨課長
高梨課長の発言

上に報告する必要があるので、目安だけでも知っておきたいのですが。

鈴木さん
鈴木さんの発言

正直にお伝えすると、期間を保証できる情報はありません。公式ガイドが目安として書いていることと、書いていないことを分けてお話ししますね。

移行後にどれくらいで検索結果が回復するかについて、Google公式ガイドは目安を示しています。中小規模サイトなら数週間で大半のページの移行が完了し、大規模サイトはさらに時間がかかるとされています。ただし同じガイドは、固定的なクロール頻度は存在しないとも明記しており、この期間を保証するものではありません。

AIクローラー側が新環境をどれくらいの期間で再認識するかは、公式文書として確認できる記述が見当たりませんでした。

戻るまでの見立て、書かれている範囲だけ保証された期間ではありません戻るまでの見立て、書かれている範囲だけ保証された期間ではありません切り替え直後見つけてもらう段階サイトマップとログで進み方を見ます数週間中小規模なら大半が移り終える目安大規模はさらに時間がかかるとされています1年間転送は残したまま評価の移し替えのために保持がすすめられています
戻るまでの見立て、書かれている範囲だけ — 保証された期間ではありません

リダイレクトは、切り替え後すぐに削除しないでください。Google公式ガイドは、リダイレクトを少なくとも1年間は保持するよう推奨しています。この期間があることで、Googleが評価シグナルを新URLへ移し替えられるとされています。

この章のまとめ

戻るまでの期間は、Google検索については目安が示され、AI検索については確認できていません。分かっていることと分かっていないことを分けて報告するのが、いちばん揉めない伝え方です。

11CMS移行のAIO引き継ぎで、やってしまいがちな失敗は何ですか?

当日の慌ただしさで、起きやすいことどれも、順番を先に決めておけば避けられます当日の慌ただしさで、起きやすいことどれも、順番を先に決めておけば避けられます空のまま公開して、あとから書き足す未設定の時間が、そのまま穴になります旧URLをまとめてトップページへ送るページごとの積み上げが引き継がれません構造化データを見た目だけで確認する壊れていても画面には出ません順番を紙に書いてから当日に入る戻す作業は、決めた順に流します
当日の慌ただしさで、起きやすいこと — どれも、順番を先に決めておけば避けられます

移行当日、robots.txtを空のまま公開してしまう。作業の順序を誤ると、AIクローラー向けのルールが未設定の状態が続くことがあります。保全したrobots.txtは、公開と同時に置き直してください。

すべての旧URLをトップページへ一括で転送してしまう。ページごとのマッピングを省くと、ページ単位で積み上げてきた評価が引き継がれません。1対1のマッピングを基本にしてください。

構造化データを検証せずに公開してしまう。新しいテーマへ実装したあと、空のscriptタグや壊れたJSON-LDが残っていても、見た目では気づけません。公開前にリッチリザルトテストで確かめる工程を挟んでください。

この章のまとめ

どの失敗も、当日の慌ただしさの中で起きます。先に順番を決めておくことが、いちばん効く対策です。

12よくある質問

CMS移行後、AIクローラーの許可設定はどれくらいで元に戻せますか?

robots.txtの再設置そのものは、ファイルをルート直下に置き直すだけなので、すぐに反映できます。ただし、OAI-SearchBotのように設定変更の反映に約24時間かかると公式に案内されているクローラーもあります。AIクローラー側が新環境を再認識するまでの期間は、公式文書として確認できる記述が見当たりませんでした。

301リダイレクトはいつまで残しておくべきですか?

Google公式ガイドは、少なくとも1年間の保持を推奨しています。ユーザー体験の観点からは恒久的に残すことも選択肢としつつ、自社側のリンクは早めに新URLへ更新するよう案内しています。

URLを変更しないCMS移行でも、AI対策は必要ですか?

必要です。URLが変わらない移行(ホスティング移行など)でも、robots.txtやnoindexタグの設定は環境の切り替えに巻き込まれます。Google公式ガイドも、移行を始める前にこれらのブロックを解除しておくよう求めています。

llms.txtは移行時に自動的に引き継がれますか?

自動では引き継がれません。llms.txtはrobots.txtやsitemap.xmlと同じように、サイトのルート直下(または指定パス)に置く静的ファイルです。新環境の構築時に、手で置き直すことになります。

移行後、検索結果やAI引用は元どおりになりますか?

Google検索については、公式ガイドが中小規模サイトで数週間、大規模サイトはさらに時間がかかるという目安を示しています。ただし保証された数値ではありません。AI引用が元の水準に戻るかどうかは、公式に確認できる情報が現時点でなく、断定できません。

13まとめ|今日やる3つのこと

CMS移行でAIO資産を失わないために要るのは、特別な技術ではありません。何が・なぜ消えるのかを先に把握し、移行の外側に保全しておくことです。とくにrobots.txtは、ファイルという性質上、意図的に移し替えない限り初期状態に戻ります。

移行後の確認も、Search Consoleだけでは足りません。AIクローラーが新しい環境に来ているかは、サーバーのアクセスログをUser-Agent別に見るまで分かりません。

もう一度、今日やる3つ

  1. いまのrobots.txtを全文保存する

    移行の外側に、テキストとして持ち出しておきます

  2. 旧URLと新URLのマッピング表を作る

    1対1を基本にし、統合するものは理由を書き添えます

  3. 移行前のアクセスログを取っておく

    移行後に比べる相手を、いまのうちに用意します

AI検索では、こう聞かれています

  • CMS移行でrobots.txtのAIクローラー設定は引き継がれますか?

    「robots.txtのAI対策設定は、なぜCMS移行で初期化されるんですか?」の章で、消える仕組みと保全の手順を説明しています

  • サイトリニューアルのとき、301リダイレクトはどこまでやればいいですか?

    「移行当日の301リダイレクトは、CMS移行のAIO引き継ぎでどう実装しますか?」の章に、ホップ数の目安があります

  • CMS移行のあと、検索やAIの引用はどれくらいで戻りますか?

    「AI検索の引用が元に戻るまで、CMS移行後はどれくらいかかるんですか?」の章で、公式が示している範囲と、示していない範囲を分けています

  • AIクローラーが新しい環境に来ているかを確認する方法はありますか?

    「CMS移行後、LLMO対策として、AIクローラーの到達はどうやって確かめるんですか?」の章にあります

次に読むなら、この記事です