「思ったより検索結果に出ていないページがある」。調べてみると、原因がrobots.txtやnoindexの設定ミスだった、というケースは少なくありません。

やっかいなのは、この手の誤設定はエラーを出さないことです。ページは普通に開けますし、画面はいつもどおりに表示されます。困っているのは検索エンジンとAIクローラーだけで、その様子は担当者の目には映りません。

この記事は、Google公式ドキュメントにもとづいて、noindexとrobots.txtでよくある9つの誤設定パターンと、見つけるための確認手順を整理しました。「設定した記憶はないのに、なぜか出てこない」という状態を切り分けたい方に向けて書いています。

こんなふうに調べていませんか

  • 「noindex robots.txt 誤設定」で検索して、自社の設定が正しいか確かめたい
  • robots.txtでブロックしたページにnoindexを付けたのに、検索結果に出てしまう
  • AIクローラーを知らないうちに遮断していないか、確認する方法を探している

この記事を読み終えたときに手に入るもの

  • noindexとrobots.txtの役割の違いを、社内に自分の言葉で説明できるようになります
  • 9つの誤設定パターンから、自社に当てはまるものを見つけられます
  • Search Consoleでは見えないAIクローラーの遮断を、アクセスログで確認できます

結論30秒でわかる、この記事の結論

  • noindexは検索結果からページを除外する指示、robots.txtはクローラーのアクセス自体を制御する指示です。
  • 代表的な事故は、robots.txtでブロックしたままnoindexを追加するケースです。クローラーがnoindexタグ自体を読み取れません。
  • AIクローラーを誤って遮断していても、Search Consoleには何も表示されません。ここはアクセスログでしか分かりません。
エラーを出さない誤設定を、3つの入口から見つける画面は正常なので、開いても気づけませんエラーを出さない誤設定を、3つの入口から見つける入口1robots.txt側の5パターン全体拒否・配置場所・大文字小文字など入口2noindex側の4パターン組み合わせと、運用フローで混入するもの入口3レポートとアクセスログAIクローラーの遮断はログでしか見えない鈴木さん画面は正常なので、開いても気づけません
エラーを出さない誤設定を、3つの入口から見つける — 画面は正常なので、開いても気づけません

この記事は、サイトの運用を担当するマーケティング部の2人と、専門家の会話をはさみながら進みます。ご自身に近い立場の人の質問から読んでいただいて構いません。

  • 若葉さん(Web担当2年目)— 「そもそも、それって何ですか?」を聞く役
  • 高梨課長(マーケ課長)— 「誰が、どの頻度で確認するんですか?」を聞く役
  • 鈴木さん(AIO/SEOの専門家・本誌監修)— 答える役

01そもそもnoindexとrobots.txtの誤設定は、AI検索対策で何が問題なんですか?

若葉さん
若葉さんの発言

robots.txtでブロックしているページに、念のためnoindexも付けておきました。二重で安心ですよね?

鈴木さん
鈴木さんの発言

そこが、いちばん多い事故なんです。二重にしたつもりが、片方が読まれない状態になっています。

いちばん代表的な事故から先にお伝えします。robots.txtでページをブロックしたまま、そのページにnoindexを追加するケースです。

Googleの公式ドキュメントは、この場合クローラーがnoindexタグ自体を読み取れないと明記しています(出典: Google Search Central「noindexの使い方」)。robots.txtでURLがブロックされていると、クローラーはそのページを見に行きません。見に行かなければ、中に書いてあるnoindexも当然読めません。その結果、ページが検索結果に表示される可能性が残ります。

ブロックしたままnoindexを足すと、こうなります二重にしたつもりが、片方が読まれない状態ですブロックしたままnoindexを足すと、こうなります二重にしたつもりが、片方が読まれない状態です1robots.txtでURLをブロックアクセスそのものを止める指示2クローラーが来られないページを見に行かない3noindexを読み取れないタグが書いてあっても届かない4検索結果に出る可能性が残る除外したかったのに残ってしまう鈴木さん読みに行けないページの中身は、何を書いても読まれません
ブロックしたままnoindexを足すと、こうなります — 二重にしたつもりが、片方が読まれない状態です

同じことが、AI検索の側でも起こります。AIクローラーを一律で止めていれば、そこから先の設定は読まれません。AI検索対策で最初に確かめるべきなのは、書き方より前に「読みに来られる状態か」ということになります。

この章のまとめ

noindexとrobots.txtの誤設定でいちばん多いのは「二重にしたつもりが、片方が読まれない」形です。順番を意識すると防げます。

02noindexとrobots.txtは、AI検索最適化のうえで何が違うんですか?

若葉さん
若葉さんの発言

そもそもなんですが…この2つ、同じようなものだと思っていました。何が違うんでしょうか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

働く段階が違います。 robots.txtは「読みに行くかどうか」、noindexは「読んだ後、検索結果に出すかどうか」を決めています。

robots.txtは、クローラーがどのURLにアクセスできるかを指示するファイルです(出典: Google Search Central「robots.txtの紹介」)。一方noindexは、クロールしたあとに、そのページを検索結果へ載せるかどうかを指示するタグです。

似た文脈で語られがちですが、働く場所が前後で分かれています。この違いを理解しないまま設定すると、次の章から紹介する誤設定が起きやすくなります。

お店の入口と案内板にたとえると、こうなります働く場所が、前と後ろに分かれていますお店の入口と案内板にたとえると、こうなります働く場所が、前と後ろに分かれていますお店でいうとサイトでいうと入口の扉を開けるかどうかrobots.txt(クロールの可否)入ったあと、案内板に載せるかどうかnoindex(インデックスの可否)扉を閉めたまま貼り紙をするrobots.txtでブロック中のnoindex貼り紙が読まれず、案内板に載るnoindexが効かない状態
お店の入口と案内板にたとえると、こうなります — 働く場所が、前と後ろに分かれています

この章のまとめ

robots.txtは前、noindexは後。この順番さえ押さえれば、組み合わせの事故はほとんど避けられます。

03誤設定は、なぜAI検索対策の中でいちばん気づきにくいんですか?

高梨課長
高梨課長の発言

気づけない、というのが引っかかります。何かアラートは出ないんですか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

出ません。ページは正常に表示されます。 だから、誰かが能動的に見に行かない限り、そのまま残り続けるんです。

noindexやrobots.txtの誤設定は、見た目上ページが正常に表示されるため、気づきにくいという性質があります。ユーザーがページを直接開けば普通に閲覧できますし、エラーも表示されません。

起きているのは「検索結果に出ない」ということだけです。担当者が能動的にSearch Consoleを確認しない限り、誤設定は放置され続けます。

この誤設定は、痛みを伴わずに進みますだから「気づく」ではなく「点検する」で捕まえますこの誤設定は、痛みを伴わずに進みますだから「気づく」ではなく「点検する」で捕まえます気づける不具合画面が崩れるエラーが表示される社内や読者から連絡が来る誰かが気づいて報告してくれます気づけない誤設定ページは普通に開けるエラーが表示されない検索結果に出ないだけ見に行かない限り、残り続けます
この誤設定は、痛みを伴わずに進みます — だから「気づく」ではなく「点検する」で捕まえます

この章のまとめ

この誤設定は、痛みを伴わずに進行します。だから「気づく」ではなく「点検する」で捕まえます。

04robots.txt側の誤設定5パターンは、AI対策としてどこを見ますか?

高梨課長
高梨課長の発言

まずrobots.txt側から見ましょう。どこから確認すればいいですか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

書式そのものはシンプルです。ただ、1文字の誤りが全ページに効いてしまうのがrobots.txtの怖いところなんです。

公式ドキュメントをもとに、代表的な誤設定を整理しました。

No.パターン内容
1Disallow: /の全体拒否サイト全体を意図せず遮断する典型的なミス
2Googlebot自体の誤ブロックAI対策のつもりでGooglebot本体まで拒否してしまう
3サブディレクトリへの配置robots.txtはルート直下必須。配置場所を誤ると無効になる
4大文字小文字の混同ルールは大文字小文字を区別するため、パスの表記違いで対象外になる
5AIボットの一括拒否学習用・検索表示用の区別をせず「AI」とつくボットを全て拒否する
robots.txt側で起きる、5つの誤設定書式は簡単でも、1文字が全ページに効きますrobots.txt側で起きる、5つの誤設定書式は簡単でも、1文字が全ページに効きますDisallow: / でサイト全体を意図せず遮断している典型的なミス。1行で全ページが対象になりますAI対策のつもりでGooglebot本体まで拒否しているAI学習用トークンと検索の本体は別物ですrobots.txtをサブディレクトリに置いているルート直下必須。配置場所を誤ると無効になりますパスの大文字小文字を取り違えているルールは大文字小文字を区別します「AI」とつくボットをまとめて拒否している学習用と検索表示用は分かれています
robots.txt側で起きる、5つの誤設定 — 書式は簡単でも、1文字が全ページに効きます

1と2は、書いた本人にも意図が残っているぶん、まだ見つけやすいパターンです。やっかいなのは、この先の3から5です。

この章のまとめ

robots.txt側の誤設定は、書式ではなく「どこに置いたか」「どう書いたか」で起きます。

05robots.txtの配置と大文字小文字は、AI検索対策でなぜ見落とすんですか?

若葉さん
若葉さんの発言

中身は何度も見直したんですが…それでも見落とすことがあるんでしょうか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

あります。中身が正しくても、置き場所と表記で無効になるからです。読み直しでは見つかりません。

robots.txtはhttps://example.com/robots.txtのようにルート直下に置く必要があります。サブディレクトリには配置できません(出典: Google Search Central「robots.txtの作成方法」)。置き場所を誤ると、中身がどれだけ正しくても読まれません。

またルールは大文字小文字を区別します。公式ドキュメントは、Disallow: /file.asp/file.aspには適用される一方で/FILE.aspには適用されない、という例を挙げています。

同じ1行でも、大文字小文字で結果が分かれます公式ドキュメントが挙げている例で確かめます同じ1行でも、大文字小文字で結果が分かれます公式ドキュメントが挙げている例で確かめますルールが効くパスDisallow: /file.asp と書いたとき/file.asp には適用される意図したとおりに動きますルールが効かないパス同じ Disallow: /file.asp のまま/FILE.asp には適用されない別のパスとして扱われます鈴木さん中身を何度読み直しても、この違いは見つかりません
同じ1行でも、大文字小文字で結果が分かれます — 公式ドキュメントが挙げている例で確かめます

5については、GPTBotとOAI-SearchBotのように、同じ事業者でも学習用・検索表示用でクローラーが分かれているケースがあります。ここをまとめて拒否すると、学習を止めるつもりで検索表示まで止まります。AI検索対策としては、この2つを別々に決めるのが出発点になります。

この章のまとめ

「置き場所」「大文字小文字」「まとめて拒否」の3点は、中身を読み直しても見つかりません。別の観点で見ます。

06noindex側の誤設定4パターンは、AI検索でどんな事故になりますか?

若葉さん
若葉さんの発言

noindex側にも、パターンがあるんですね。

鈴木さん
鈴木さんの発言

はい。noindex側は、robots.txtとの組み合わせで起きるものと、運用フローで混入するものに分かれます。

No.パターン内容
6robots.txtでブロック中のnoindexクローラーがページにアクセスできず、noindexタグ自体を読み取れない
7meta robotsとX-Robots-Tagの矛盾HTML側とHTTPヘッダー側で異なる指示を出してしまう
8ステージング環境設定の残存開発環境で設定したnoindexを本番公開後に解除し忘れる
9CMSテンプレートの初期値新規ページが自動的にnoindexになる設定に気づかない
noindex側の4パターンは、2種類に分かれます組み合わせで起きるものと、運用で混入するものnoindex側の4パターンは、2種類に分かれます組み合わせで起きるものと、運用で混入するもの組み合わせブロック中のnoindexタグ自体を読み取れない組み合わせmeta robotsとX-Robots-Tagの矛盾HTML側とヘッダー側で指示が食い違う運用ステージング設定の残存本番公開後に解除し忘れる運用CMSテンプレートの初期値新規ページが自動でnoindexになる
noindex側の4パターンは、2種類に分かれます — 組み合わせで起きるものと、運用で混入するもの

6は、前半で扱った組み合わせミスです。noindexで確実に除外したい場合は、robots.txt側でそのURLへのアクセスを許可しておく必要があります。

7のmeta robotsタグとX-Robots-Tagは、どちらもnoindexを指定できる仕組みです。同じページで矛盾する指示を出していないか、両方を確認します。X-Robots-TagはHTTPレスポンスヘッダーで指定するため、PDFなど非HTMLファイルにも使えます。その反面、HTMLソースの目視確認だけでは見落としやすい設定でもあります。

8と9は、設定そのものより「いつ混入したか」が問題になるタイプです。8のステージング環境設定の残存は、本番公開の直後に該当ページのHTMLでnoindexの文字列を検索すれば、数十秒で判定できます。公開手順書にこの1行を入れておくだけで、再発は止まります。

9のCMSテンプレート初期値は、記事単位ではなくテンプレート単位で確認します。WordPressのSEOプラグインには、投稿タイプごと・タクソノミーごとにインデックス設定を持つものがあります。新しい投稿タイプやカスタム分類を追加したタイミングで初期値を見る運用にしておくと、個別ページを1つずつ点検せずに済みます。

この章のまとめ

noindex側は「組み合わせ」と「いつ混入したか」の2種類です。後者は、点検ではなく手順書で止めます。

07AI検索対策として、誤設定はSearch Consoleではどこまで見つかりますか?

高梨課長
高梨課長の発言

発見の手順を決めたいです。まずSearch Consoleでいいですか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

はい、Google側の切り分けは、2つのレポートを併用するのが早いです。

Google側は、2つのレポートで切り分けますここまでは画面を見るだけで終わりますGoogle側は、2つのレポートで切り分けますここまでは画面を見るだけで終わります1robots.txtレポートで取得状況を確認する取得したrobots.txtの内容・ステータス・警告が見られます2ページのインデックス登録レポートで除外理由を確認するnoindexが原因か、robots.txtによるブロックかを切り分けられます
Google側は、2つのレポートで切り分けます — ここまでは画面を見るだけで終わります

robots.txtレポートで取得状況を確認する

Search Consoleの「robots.txtレポート」では、Googleが取得したrobots.txtの内容と、取得ステータス・警告を確認できます(出典: Search Console ヘルプ「robots.txtレポート」)。このレポートは、対象プロパティの上位20ホストぶんのrobots.txtを表示します。

ページのインデックス登録レポートで除外理由を確認する

「ページのインデックス登録」レポートでは、インデックスされなかったページとその理由を確認できます(出典: Search Console ヘルプ「ページのインデックス登録レポート」)。「noindexタグが原因」「robots.txtによりブロック」といった理由が個別に表示されるため、どちらの仕組みが原因かを切り分けられます

この章のまとめ

Google側は、この2つのレポートで原因まで切り分けられます。ここまでは画面を見るだけで終わります。

08AIクローラーのrobots.txt遮断は、なぜAI検索最適化でログを見ないと分からないんですか?

高梨課長
高梨課長の発言

では、AIクローラー側も同じようにSearch Consoleで見られますか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

そこが穴なんです。Search Consoleが報告するのはGooglebotの挙動だけで、AIクローラーを誤って遮断していても、何も表示されません。

警告もエラーも出ないため、担当者は「特に問題なし」と判断してしまいます。ここが手順1・2では埋められない穴です。

Search Consoleが覆っていない場所がありますAIクローラー側は、警告もエラーも出ませんSearch Consoleが覆っていない場所がありますAIクローラー側は、警告もエラーも出ませんSearch Consoleで見えるGooglebotの挙動インデックスされなかった理由robots.txtの取得ステータス原因まで切り分けられますSearch Consoleでは見えないAIクローラーが到達しているか誤って遮断していないか拒否されているパスはどこか遮断していても、何も表示されません鈴木さん「特に問題なし」に見えるのが、いちばん危ないところです
Search Consoleが覆っていない場所があります — AIクローラー側は、警告もエラーも出ません

つまり、AI検索最適化の点検は、Search Consoleとアクセスログの2レーンで行うことになります。片方だけを見ていると、もう片方の穴がそのまま残ります。

この章のまとめ

「Search Consoleに何も出ていない」は、AIクローラーが届いている証拠にはなりません。

09AI検索対策として、robots.txtの誤設定はアクセスログで何を見ればいいんですか?

高梨課長
高梨課長の発言

ログを見る、というのは分かりました。何をどう見ればいいんでしょう。

鈴木さん
鈴木さんの発言

見る順番があります。来ていないのか、来ているけれど拒否しているのかを、先に分けるのがコツです。

確認手段は、自社サーバーのアクセスログです。次の3点を順に見ます。

アクセスログで、到達状況を確かめる順番来ていないのか、拒否しているのかを分けますアクセスログで、到達状況を確かめる順番来ていないのか、拒否しているのかを分けます1User-Agent別に集計するGPTBot・OAI-SearchBotなど2出てこないUser-Agentを照合するrobots.txtの該当ルールを読み直す3ステータスコードを確認する200以外が多いパスを洗い出す
アクセスログで、到達状況を確かめる順番 — 来ていないのか、拒否しているのかを分けます
  1. 直近1〜3か月ぶんのログを、User-Agent別に件数集計する(GPTBot・OAI-SearchBotなど)
  2. 集計結果に出てこないUser-Agentがあれば、robots.txtの該当ルールを読み直す
  3. ステータスコードを確認し、200以外(403・404など)が多いパスを洗い出す

「アクセスが0件」と「アクセスはあるが拒否している」は、原因も対処もまったく別です。前者はrobots.txt以前にクローラーが来ていない状態で、後者は自社の設定で遮断している状態です。ログを見ずにrobots.txtだけを眺めていると、この2つを区別できません。

この章のまとめ

ログでは、まず到達の有無を見ます。次にステータスコードで、拒否しているかどうかを見ます。

10noindex・robots.txtの誤設定を、AI検索対策としてどう総点検しますか?

若葉さん
若葉さんの発言

9つのパターンを、順番に見ていけばいいでしょうか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

順番より、どこで起きるかで分けて見るほうが早いですよ。設定そのもので起きるものと、運用で混入するものは、直し方が違います。

9つの誤設定は、直し方で2種類に分かれますファイルで直るものと、手順書でしか止まらないもの9つの誤設定は、直し方で2種類に分かれますファイルで直るものと、手順書でしか止まらないものrobots.txtの設定そのもの全体拒否・Googlebot誤ブロック・配置場所・大文字小文字noindexの設定そのものブロック中のnoindex・meta robotsとX-Robots-Tagの矛盾robots.txtの運用AIボットの一括拒否。方針を決め直さないと戻りますnoindexの運用ステージング設定の残存・CMSテンプレートの初期値運用で混入 ←  → 設定そのものrobots.txt側 ←   → noindex側
9つの誤設定は、直し方で2種類に分かれます — ファイルで直るものと、手順書でしか止まらないもの

設定そのもので起きるものは、ファイルを開けば直せます。運用で混入するものは、ファイルを直しても再発します。後者に必要なのは点検ではなく、手順書とテンプレートの見直しです。この切り分けができると、同じ作業を毎月繰り返さずに済みます。

そのうえで、自社の状態を次の項目で確認してください。

  • robots.txtでDisallow: /の意図しない全体拒否がない
  • robots.txtがルート直下に配置され、Googlebot本体を誤ってブロックしていない
  • AIボットを学習用・検索表示用で区別して設定している
  • robots.txtでブロック中のURLにnoindexだけを設定していない
  • meta robotsタグとX-Robots-Tagの指示が矛盾していない
  • ステージング環境のnoindexが本番公開後に解除されている
  • CMSの新規ページ初期値がnoindexになっていないか確認している
  • robots.txtレポートとページのインデックス登録レポートを定期的に確認している
  • アクセスログをUser-Agent別に集計し、AIクローラーの到達状況を確認している

この章のまとめ

9つを一列に並べず、「設定で起きる」「運用で混入する」に分けます。直し方が変わるからです。

11AI対策のつもりでやってしまう、noindex・robots.txt誤設定の失敗は?

高梨課長
高梨課長の発言

逆に、やってしまいがちな失敗を先に知っておきたいです。

鈴木さん
鈴木さんの発言

3つあります。いちばん重いのは、「AI対策」のつもりでGooglebotまで拒否してしまうケースです。

この3つは、意図が正しいのに事故になります対象・順番・手順書のどれかを間違えた形ですこの3つは、意図が正しいのに事故になります対象・順番・手順書のどれかを間違えた形です「AI対策」のつもりでGooglebot本体まで拒否する検索結果全体から除外される事態になりますrobots.txtとnoindexを同じ目的の設定だと思い込む順番が逆だと、意図は伝わりません本番公開時のチェックにnoindex確認を含めていない手順書に無いものは、何度でも繰り返されます
この3つは、意図が正しいのに事故になります — 対象・順番・手順書のどれかを間違えた形です

「AI対策」のつもりでGooglebotまで拒否してしまう。 Google-Extendedなど特定のAI学習用トークンと、検索インデックス全般を担うGooglebot本体は別物です。両者を混同すると、Google検索結果全体から除外される事態になります。なおGoogle-Extendedの制御自体は、Google検索の登録や順位に影響しないと公式に明記されています。

robots.txtとnoindexを同じ目的の設定だと思い込んでしまう。 インデックスから外したいなら、robots.txtのブロックを解除したうえでnoindexを設定します。逆にしても、意図は伝わりません。

本番公開時のチェック項目にnoindex確認を含めていない。 ステージング環境からの移行フローにnoindex解除の確認が組み込まれていないと、同じミスが何度でも繰り返されます。

この章のまとめ

失敗は「対象を間違える」「順番を間違える」「手順書に無い」の3つに集約されます。

12LLMOの視点で、noindexとrobots.txtの誤設定はいつ見直しますか?

高梨課長
高梨課長の発言

頻度を決めたいです。毎月全ページを見る余裕はありません。

鈴木さん
鈴木さんの発言

全ページは要りません。変化があったときと、決まったタイミングの2つに絞れば回ります。

LLMO(AI検索最適化の別の呼び方です)の観点で言うと、点検の目的は「AIクローラーが到達できる状態を保つこと」に尽きます。であれば、見るべきなのは変化があった瞬間です。

再発を止めるのは、点検ではなく手順です担当者の記憶ではなく、手順書に持たせます再発を止めるのは、点検ではなく手順です担当者の記憶ではなく、手順書に持たせます1公開手順書にnoindex確認の行を足す本番公開の直後に、HTMLでnoindexの文字列を検索する2投稿タイプやカスタム分類を追加したら初期値を見る記事単位ではなく、テンプレート単位で確認する3レポートとアクセスログを決めた間隔で見るGoogle側とAIクローラー側を、2レーンで点検する鈴木さん全ページを毎回見る必要はありません。変化があったときだけです
再発を止めるのは、点検ではなく手順です — 担当者の記憶ではなく、手順書に持たせます

本番公開の直後にHTMLでnoindexの文字列を検索する。新しい投稿タイプやカスタム分類を追加したら、テンプレートの初期値を見る。この2つを手順に入れておけば、8と9のパターンは仕組みで止まります。

そのうえで、robots.txtレポートとページのインデックス登録レポート、そしてアクセスログのUser-Agent別集計を、決まった間隔で見ます。担当者の記憶ではなく、手順書とカレンダーに持たせるのが、この領域の運用です。

この章のまとめ

点検は「変化があったとき」と「決めた間隔」の2種類だけ。全ページを毎回見る必要はありません。

13よくある質問

robots.txtとnoindexは、どちらを優先して設定すべきですか?

目的によります。ページ自体をクロールさせたくない場合はrobots.txt、クロールは許可しつつ検索結果には出したくない場合はnoindexを使います。なおGoogle公式ドキュメントは、robots.txtを検索結果から隠す手段として使わないよう案内しています。robots.txtでブロックしたページはnoindexを読み取ってもらえないため、併用時は特に注意してください。

noindexを外してから、検索結果に反映されるまでどれくらいかかりますか?

Google公式ドキュメントは、具体的な日数を保証していません。急ぎの場合は、URL検査ツールで再クロールをリクエストする方法があります。

大文字小文字の違いは、本当に別のパスとして扱われますか?

はい。Google公式ドキュメントは、robots.txtのルールが大文字小文字を区別すると明記しています。同ドキュメントの例では、/file.asp/FILE.aspが異なるパスとして扱われます。

X-Robots-Tagはどんな場合に使いますか?

PDFや動画ファイルなど、HTMLの<meta>タグを埋め込めないファイル形式でnoindexを指定したい場合に使います。HTTPレスポンスヘッダーで指定するため、CMSやCDNの設定を確認する際は見落とさないよう注意が必要です。

AIクローラーだけを止めたいときは、まとめて拒否してもいいですか?

まとめての拒否はおすすめしません。GPTBotとOAI-SearchBotのように、同じ事業者でも学習用と検索表示用でクローラーが分かれているためです。目的別の書き方は、AIクローラー向けrobots.txtを扱った関連記事にテンプレートがあります。

14まとめ|今日やる3つのこと

noindexとrobots.txtは、クロールの可否とインデックスの可否という別々の役割を持つ仕組みです。この違いを理解しないまま設定すると、この記事で紹介した9パターンのような、意図しない誤設定が起きます。

そしてAIクローラー側は、Search Consoleが覆っていません。この2レーンをセットで点検するところまでが、いまのAI検索対策です。

今日この順でやります

  1. Search Consoleの2つのレポートを開く

    robots.txtレポートと、ページのインデックス登録レポートを見ます

  2. アクセスログをUser-Agent別に集計する

    GPTBot・OAI-SearchBotなどが到達しているかを確認します

  3. 公開手順書にnoindex確認の行を足す

    本番公開の直後にHTMLでnoindexを検索する運用にします

AI検索では、こう聞かれています

  • noindexとrobots.txtは何が違うんですか?両方設定してもいいですか?

    「noindexとrobots.txtは、AI検索最適化のうえで何が違うんですか?」の章で、たとえと図解で説明しています

  • robots.txtでブロックしたページにnoindexを付けても効かないのはなぜですか?

    「そもそもnoindexとrobots.txtの誤設定は、AI検索対策で何が問題なんですか?」の章に、公式ドキュメントの指摘と流れの図があります

  • AIクローラーを誤ってブロックしていないか、どこで確認できますか?

    「AIクローラーのrobots.txt遮断は、なぜAI検索最適化でログを見ないと分からないんですか?」の章に、アクセスログの手順があります

次に読むなら、この記事です