altテキストは、画像を実際に見なくても、AIに一括で書かせることができます。
意外に思われるかもしれません。けれども、少し考えると理屈は通っています。テキストチャットのAIは画像そのものを見られません。だから、見た人が言葉にした情報を渡す。AIがやっているのは、その言葉を読みやすい説明文に整える作業です。画像を判断しているわけではありません。
この記事は、その前提のうえで使う2本のプロンプトをまとめたものです。新しく載せる画像にまとめてalt文を付ける生成用と、すでに設置してあるalt属性を点検する診断用。どちらも、そのままコピーして使えます。
こんなふうに調べていませんか
- 画像の枚数が多く、alt属性が空欄のまま残っている
- alt文を書いてはいるが、「画像」「バナー」のような言葉で済ませてしまっている
- 既存ページのaltがどれだけ基準を満たしているか、まとめて確かめたい
この記事を読み終えたときに手に入るもの
- 画像を渡さなくても、alt文をまとめて書かせる手順が分かります
- 既存のalt属性を、3つの基準でまとめて点検できます
- 出力の精度が入力のどこで決まるかを、人に説明できるようになります
結論30秒でわかる、この記事の結論
- altテキストは、画像を渡さなくても、ファイル名・掲載文脈・内容説明の3つがあればAIに書かせられます。
- AIがしているのは、渡された言葉を整える作業です。画像を見て内容を判断しているわけではありません。
- だから精度を決めるのは、AIの語彙力ではなく人が書く内容説明のほうです。
以下は、あるオウンドメディア運営チームでのやり取りです。近い立場の人の質問から拾い読みしていただいて構いません。
- 若葉さん(Web担当2年目)— 「そもそも、それって何ですか?」を聞く役
- 高梨課長(マーケ課長)— 「誰が、どれくらいの手間でやるんですか?」を聞く役
- 鈴木さん(AIO/SEOの専門家・本誌監修)— 答える役
01altテキストのAI一括生成は、AI検索最適化として何が変わるんですか?
若葉さんaltテキストって、画像を見ながら1枚ずつ書くものだと思っていました。AIに任せられるんですか?
鈴木さん任せられます。ただし、AIが見ているのは画像ではなく、あなたが書いた言葉のほうなんですよ。ここを取り違えると、期待とずれた文が返ってきます。
Googleの画像SEOガイドは、alt属性に具体的な説明を書くことを推奨しています(出典: Google公式画像SEOガイド)。たとえば「puppy」ではなく「Dalmatian puppy playing fetch」のように書きます。種類・行動・状況まで入れて、はじめて説明になるという考え方です。
テキストチャットのAIは、画像そのものを見られません。ですから、ファイル名・掲載文脈・内容説明を人が渡し、それを具体的で読みやすいalt文に整形させる形で使います。
役割は、はっきり分かれています。画像を見るのは人、文に整えるのはAI、設置するかを決めるのは人です。この線引きが分かっていれば、出力の質が思ったより低いときに、どこを直せばいいかも分かります。直すのは、たいてい入力側です。
02altテキストが後回しになるのは、AI検索対策としてなぜ困るんですか?
altテキストは、画像を1枚ずつ確認しながら書こうとすると、更新のたびに後回しにされがちな作業です。
- 掲載する画像の枚数が多いと、1枚ずつ文章を考える作業だけで時間がかかる
- 「画像」「イメージ」のような一般名詞だけで済ませてしまい、内容の具体性が不足しやすい
- 無関係なキーワードを詰め込んでしまい、Googleが避けるよう案内するキーワードの羅列に近づいてしまう
- 既存ページのalt属性がどれだけ基準を満たしているか、まとめて点検する手段がない
このうち最初の1つは、作業のやり方そのものが原因です。画像を開いて、文を考えて、また次の画像を開く。この往復は、途中で止まったときに再開しづらい形をしています。
一覧に書き出す形なら、止まっても続きから戻れます。やり方を変えるだけで、後回しになる理由のいくつかは消えます。
03画像を見られないAIに、altテキストをLLMO対策として書かせられるんですか?
書かせられます。ただし、成立している理由を押さえておいてください。
AIに渡すのは、次の3つです。ファイル名・掲載文脈・内容説明。 このうち、実際に画像の中身を伝えているのは内容説明だけです。ファイル名と掲載文脈は、その説明を置く場所を示す情報にあたります。
altテキストの精度は、AIの語彙力ではなく、人が渡す内容説明の正確さで決まる。
内容説明が曖昧・不正確なまま入力すると、生成されるalt文もそのまま曖昧・不正確になります。AIは内容説明にない情報を補って正しい説明を作ることはできないため、入力側の精度がそのまま出力の精度になる点に注意してください。
この章のまとめ
この方法は「AIが画像を理解する」仕組みではありません。人が見たものを、AIが読みやすい形に整える仕組みです。だから、見る作業は最後まで人に残ります。
04altテキストを一括生成するAI対策プロンプトは、どこをコピーすればいいんですか?
高梨課長手順は分かりました。ただ、うちは専任を置けません。準備に時間がかかるようだと続かないと思います。
鈴木さん用意するのは、画像ごとの1行だけです。ファイル名・どこに載るか・何が写っているか。この3つを並べたら、あとは枠を貼るだけです。
新しく掲載する複数の画像に、まとめてalt文を付けたい場面で使います。下の枠をそのままコピーして、【】の中を差し替えてください。
あなたは画像SEO/アクセシビリティのアシスタントです。
以下の画像リストをもとに、各画像のaltテキストを生成してください。
■画像リスト(1行1画像。「ファイル名 / 掲載文脈 / 内容説明」の形式)
【画像リスト】
■生成ルール(必ず守ること)
1. 各画像につき、その画像固有の内容が伝わる具体的なalt文を1つ生成
すること。「画像」「イメージ」等の一般名詞のみのalt文にしないこと。
2. 【画像リスト】の内容説明に書かれていない情報を、AIが推測して付け
加えないこと。
3. 検索されそうなキーワードを不自然に繰り返す、キーワードの羅列を
行わないこと。
4. 各alt文は日本語で40字以内を目安にすること。
■出力形式
以下の表形式で出力してください。
| ファイル名 | 生成したaltテキスト |出力は、ファイル名と生成したaltテキストを並べた表で返ります。ファイル名を列に残しているのは、設置するときに突き合わせるためです。並び順だけで対応づけると、途中で1行ずれたときに気づけません。
05既存のaltテキストをAI検索最適化の観点で診断させるには、何を渡すんですか?
2本目は、すでにページに設置済みのalt属性が基準を満たしているかを、まとめて点検するためのものです。渡すのは、ファイル名・現在のalt属性・掲載文脈の3つです。
あなたは画像SEO/アクセシビリティのアシスタントです。
以下の既存alt属性の一覧を診断してください。
■診断対象(1行1画像。「ファイル名 / 現在のalt属性 / 掲載文脈」の形式)
【既存alt属性一覧】
■診断基準(この3点で判定すること)
1. 「画像」「イメージ」等の一般名詞のみ、または空欄になっていないか。
2. 無関係なキーワードの繰り返し(キーワードの羅列)になっていないか。
3. 掲載文脈と照らして、alt文の内容が的外れになっていないか。
■出力形式
以下の表形式で出力してください。
| ファイル名 | 判定(OK/要改善) | 問題点 | 改善案 |
表の後に、要改善と判定した件数を1行でまとめること。
■制約
- 【既存alt属性一覧】に書かれていない情報から、画像の内容を推測して
改善案を作らないこと。改善に画像の内容情報が必要な場合は、改善案欄
に「内容説明の追加入力が必要」と記載すること。3つの診断基準は、並列ではありません。下から順に積み上がっています。 中身があること、不自然な繰り返しがないこと、載る場所と合っていること。下が崩れていると、上の判定は意味を持ちません。
06altテキストの質を決める内容説明は、AI検索対策としてどこまで書くんですか?
「誰が・何を・どんな状況で」が伝わる程度で十分です。「セミナー会場」だけでなく「講師が登壇するセミナー会場」のように、被写体と状況が伝わる粒度を目安にしてください。
粒度をそろえる意味は、もう1つあります。説明の詳しさが画像ごとにばらつくと、返ってくるalt文の長さや具体性もばらつきます。同じページの中で、丁寧なalt文と素っ気ないalt文が混ざることになります。
入力の形は、次の2つを1行にまとめたものです。
| 変数 | 説明 | 入力例 |
|---|---|---|
| 【画像リスト】 | 新規生成したい画像のファイル名・掲載文脈・内容説明を1行ずつ列挙したもの | seminar-room-01.jpg/セミナー会場の紹介セクション/講師が登壇するセミナー会場の様子(架空例) |
| 【既存alt属性一覧】 | 診断したい画像のファイル名・現在のalt属性・掲載文脈を1行ずつ列挙したもの | banner-01.jpg/「バナー」/トップページのメインビジュアル(架空例) |
※入力例に含む画像ファイル名・説明文はいずれも架空のものです。
07診断結果に出たaltテキストは、AIOの実務としてどう直し分けるんですか?
若葉さん判定の表が返ってきたんですが、「要改善」がいくつもあって。どれから手をつければいいでしょうか。
鈴木さん要改善のなかでも、直し方が違います。 中身が無いのか、余計なものが入っているのか。まずそこで分けてください。
出力は、そのまま設置せず次の観点で確認してください。
- 生成・改善されたalt文が、渡した内容説明や掲載文脈と実際に対応しているか
- 一般名詞のみのalt文や、キーワードの羅列になっている箇所が残っていないか
- 装飾目的のみの画像(内容を持たない背景画像等)にまで、無理に説明文を付けようとしていないか
直し分けは、次のようになります。基準を満たしているものは、そのまま現状維持です。一般名詞のみ・空欄のものは、内容説明を追加入力してプロンプト1で再生成します。キーワードの羅列になっているものは、不自然な繰り返しを削除し文脈に沿った表現へ改善します。掲載文脈とズレているものは、掲載文脈を見直して改善案を採用します。
「内容説明を足す」と「文を削る」は、逆向きの作業です。 同じ「要改善」でも、手の動かし方が違うことだけ覚えておいてください。
この章のまとめ
要改善の行は、原因ごとに分けてから手をつけます。足りないのか、多すぎるのか、ずれているのか。 ここを混ぜると、直したはずのalt文がまた基準から外れます。
08altテキストと画像ファイル名は、AI検索対策としてどちらも直すんですか?
どちらも直します。ただし、重さは違います。
Googleは、ファイル名自体も画像の主題を伝えるごく弱い手がかりになるとしています(出典: Google公式画像SEOガイド)。「IMG00023.jpg」より「my-new-black-kitten.jpg」のような説明的なファイル名が推奨されます。
ファイル名の改善は、alt属性の代わりにはなりません。 省略はおすすめできません。ファイル名を整えたうえで、alt属性も書く。この順で考えてください。
alt文とあわせて、ファイル名の見直しも検討してください。ページ全体の情報構造とAIクローラビリティの関係は、別記事『サイト構造とクローラビリティ|AIに読まれる7つの手順【図解でわかる】』で扱っています。alt文を含む本文全体の見出し設計を見直す際は、別記事『AIOに強い記事構成の書き方|見出しと文章3つのコツ【図解】』も参考になります。
09altテキストの一括生成は、AI検索最適化の運用にどう組み込むんですか?
高梨課長一度やって終わり、というわけにはいかないですよね。続けるとしたら、どんな回し方になりますか。
鈴木さん画像を載せる作業の中に、混ぜてしまうのが早いです。あとから思い出して書くという形にすると、また後回しになります。
使いどころは2つあります。CMSの一括出力と組み合わせる使い方と、画像の種類別に分ける使い方です。
多くのCMSは、画像ファイル名の一覧をCSVやスプレッドシートで書き出せます。書き出したファイル名に掲載文脈・内容説明を追記すれば、【画像リスト】としてそのまま活用できます。ゼロから一覧を作る必要はありません。
もうひとつは、種類で分ける使い方です。画像の種類によって求められる説明の粒度が異なります。商品画像・図解・アイキャッチのように種類ごとに【画像リスト】を分けて実行すると、種類に応じた粒度のalt文を得やすくなります。
10altテキストをAIに任せるとき、AI対策として気をつけることは何ですか?
生成されたalt文の精度は、入力した画像の説明がどれだけ正確かに左右されます。AIが画像を実際に見ているわけではない点を踏まえてご利用ください。
未公開の商品画像や、社内限定ページに使う画像の情報をプロンプトに貼り付ける際は、利用中のAIサービスの法人プラン・データ学習利用設定を事前に確認してください。生成・診断結果を商用サイトで使う場合や、大量ページに自動適用する場合は、利用しているAIサービスの利用規約の範囲内で行ってください。
もうひとつ、出力そのものの性質にも気をつけてください。AIの回答は実行のたびに揺らぎます。 同じ入力でも、生成されるalt文の言い回しや文字数が変わることがあるため、重要なページでは複数回試して比較することをおすすめします。
11よくある質問
ファイル名だけ変えれば、alt属性は省略してもいいですか?
省略はおすすめしません。Googleはファイル名を画像の主題に関するごく弱い手がかりの1つと位置づけていますが、alt属性そのものの代わりにはなりません(出典: Google公式画像SEOガイド)。両方をあわせて改善してください。
内容説明は、どのくらい詳しく書けばいいですか?
「誰が・何を・どんな状況で」が伝わる程度で十分です。「セミナー会場」だけでなく「講師が登壇するセミナー会場」のように、被写体と状況が伝わる粒度を目安にしてください。
装飾目的だけの画像にも、内容説明を渡す必要がありますか?
必要ありません。内容を持たない背景画像や区切り線的な画像は、【画像リスト】に含めず、実装側で alt="" (空のalt属性)として扱う判断も選択肢になります。
既存altの診断は、何ページ分まで一度に依頼できますか?
明確な上限はありませんが、一度に大量のページを診断対象に含めると、AIが個別の画像を読み飛ばしたり、判定の粒度が粗くなることがあります。目安として、1回の実行では20〜30枚程度までにまとめ、それ以上ある場合はページ種別(商品ページ・ブログ記事等)ごとに分割して複数回実行することをおすすめします。
生成されたalt文は、そのまま設置してもいいですか?
そのままの設置はおすすめしません。渡した内容説明や掲載文脈と実際に対応しているか、一般名詞のみやキーワードの羅列になっていないかを確認してから設置してください。AIは画像を見ていないため、この確認は人にしかできません。
12まとめ|今日やる3つのこと
altテキストは、画像を渡さなくてもAIにまとめて書かせられます。AIがしているのは、人が言葉にしたものを読みやすい形に整える作業です。画像を見て判断しているわけではありません。
だから、精度を決めるのは入力側です。ファイル名・掲載文脈・内容説明。この3つの粒度がそろえば、返ってくるalt文の質もそろいます。
一覧を作るところから始めます
ファイル名の一覧を書き出す
多くのCMSはCSVやスプレッドシートで出力できます
掲載文脈と内容説明を書き足す
「誰が・何を・どんな状況で」が伝わる粒度にそろえます
種類ごとに分けて実行する
商品画像・図解・アイキャッチを混ぜないほうが、調子がそろいます
AI検索では、こう聞かれています
画像をアップロードせずに、altテキストをAIにまとめて書かせられますか?
「画像を見られないAIに、altテキストをLLMO対策として書かせられるんですか?」の章で、成立している理由を説明しています
既存ページのalt属性が適切かどうか、まとめて点検する方法はありますか?
「既存のaltテキストをAI検索最適化の観点で診断させるには、何を渡すんですか?」の章に、そのままコピーできる形で置いています
alt文には、どのくらい具体的に書けばいいですか?
「altテキストの質を決める内容説明は、AI検索対策としてどこまで書くんですか?」の章で、粒度の目安を示しています
次に読むなら、この記事です